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【川崎】中村若菜(machico)

作業療法士として活動しながら、machico、暮らしの保健室という活動や『 かってにおもてなし大作戦! 』でのこたつでミカンなどユニークな遊びをまちで表現されている中村若菜さんにインタビューいたしました。

プロフィール

宮崎県宮崎市出身、川崎市在住。医療職として病院や地域医療に携わり、現在は独立して自営業。川崎市でみんなが自由に遊ぶための箱『machico』を運営/作業療法士/はなうた図工室代表/一般社団法人日本臨床化粧療法士協会理事

医療者も外に出て行ったらいい

仕事はフリーランスの作業療法士で、個人契約だけでなく、団体、企業と提携して医療・介護・福祉に関連するサービス提供を行っている。東日本大震災が起きた年に結婚をして上京。以前は住む街と働く街は違っていたが、暮らしと仕事が近しい場所がいいと思い始めてた。仕事で携わってきた医療という枠から外れて、街の人たちと関わっていくのが良いのではと思っていた。

独立後、川崎市のいくつかのコミュニティやイベントに参加する機会も増え、医療職ではないつながりが増えた。その関わりの中で、特別な社会的意義や特定のテーマを掲げず、不特定多数がゆるく自由に、誰かと遊びたくなったときに遊べる、つながりたくなったときにつながれる場も、選択肢として必要ではないかと感じるようになった。そうして有志で作ったのが、machico(まちこ)というコミュニティ。

machicoは、match×choice×communityからの造語で、誰もがゆるくつながる選択肢を持てるように、という意味を込めた。本業ではなく、地域の中で自分が楽しむためにやりたいと思った企画をとりあえずやってみる。そんな場として、オンライン、リアル双方、あるいはハイブリッドのイベントを開催している。

machicoのイベントは各種媒体( HP / Facebook / Instagram )以外にも、川崎市HP『おうちでつながる「まちのひろば」』でも掲載中。

『Machico』とは、match×choice×communityをテーマに、ヘルスケアに関わるひとたちと地域住民をオンラインで結ぶ、コミュニティデパート。つながって、やりたいをみつけて、やってみる。アメーバのようにゆるやかにひろがりながら、「たのしい」を共有するあつまりです。

引用:『machico』公式サイトより

 

はじまりはプラスケアという活動

川崎市中原区の武蔵小杉などで一般社団法人プラスケアが行う『暮らしの保健室』という活動がある。「医療者と住民が気軽につながることができる」というミッションを掲げ、コミュニティナースを中心としたケアを市民も含めたチームで活動をしている。専門職の一方的なケアを提供するのではなく、住民・患者・家族の自立支援および意思決定支援を行う(医療の民主化)と言う。

暮らしの保健室とは、カフェのような柔らかな雰囲気の場所で、病気の悩みや健康に関する心配ごとを相談したり、話したりできる場所です。予約などは必要ありません。いくつか開催場所がありますので、開催日と場所をご確認の上、開催時間中にお越しいただければ看護師(コミュニティナース)がお話を伺います。

※ コミュニティナース:医療機関に限らず、街中など市民の暮らしの近い場所で活動する看護師のことです。

引用:暮らしの保健室

 

溝の口にあるシェアオフィス『ノクチカ』で月に1度開催してる移動型保健室で、外部協力者として訪問した時に、川崎市とスタジオLがやっていた『 かってにおもてなし大作戦!』に参加を誘われる。

このイベントで中村さんがやった企画は、溝の口駅前に炬燵を置き、炬燵に入って、ミカンに顔を描くと言う企画。駅前で炬燵というインパクトもあり、注目を浴び通行する人たちが参加してくれたという。

川崎市では東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に障害のあるなしや年齢や人種の違いに関わらず、すべての人が活躍できる社会の構築を目指す「かわさきパラムーブメント」を推進するとともに、「英国代表チームの事前キャンプ」を受入れます。これらをテーマに、自分の趣味や特技、アイデアなどを活かして、川崎に暮らす方々に向けて、自分が楽しくて、ドキドキする「おもてなし」をふまってみる取組「かってにおもてなし大作戦!」です。

引用:川崎市

 

街には、コミュニティが溢れている。コロナ禍になって集まるリアルイベントからオンラインでの開催が増え、コミュニティを断捨離した1年だった。そこで街との距離感が自分の中で変わったと話す。スープが冷めない距離。コミュニティを渡り歩けるようになってきた。現場から街に出ていくようになって、様々な人々と出会えて、肩書きにしばられない自由な集まりが、川崎のどこかで今日も繰り広げられているかもしれません。

これからどうしていきたい

こうしてみようかなと言うのは日々更新している。個人として主語の大きいビジョンのためになにか、というよりも、仕事もプライベートも自分のなかの「たのしさ」を追求したいと思っている。machicoの運営方針等が今後大きく変わることはなく、これからもゆるいつながりと勝手に楽しむ場所として活動を継続させていくつもりであるし、そこから任意団体も生まれれたので実証実験の場になっている。

パッションポイント

活字が食べ物、直木賞受賞作品やネット小説が好き、最近は本屋大賞を受賞された凪良ゆうさんの作品がお気に入り。他にはカラオケがスポーツ、趣味はカラオケ。

 

公式サイト、出版物など

note (Anakaw)

Instagram (はなうた図工室)

Machico

チケット(私のできること、得意なこと)

・セルフケアに関する相談
・まちの中で遊びたくなったら、ゆるい街遊びについて相談にのります

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

梶ヶ谷第一公園
川崎市高津区梶ケ谷2丁目10

La Pâtisserie Seri(ラ・パティスリー セリ)
公式サイト
川崎市高津区末長1-50-45
東急梶ヶ谷駅前のパティスリー、魂のシュークリームがオススメ。

Sinjyo Gekijyo
公式サイト
川崎市中原区上新城2-9-1 セシーズイシイ11
JR武蔵新城の駅前にある、 本屋・カフェ・ラジオスタジオ、ここの漫画の品揃えがお気に入りポイント。

写真提供:みやもとまなぶさん

お気に入りの場所(アウェイ)

北海道

京都

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つながり

中村圭子(幸区SDC)

みやもとまなぶ

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

みやもとまなぶさんから紹介していただいた中村若菜さん。医療者も外に出ていったらいいという言葉を聞いた時、すごく面白味を感じました。むかし出会った西先生のプラスケアとも繋がりがあったことは納得でした。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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