三輪車での移動販売から始めたカレー屋が、武蔵小杉で人気のカレー店に。駅前でカレーフェスティバルを開催するまでの話を奥村佑子さんにインタビューしました。
1981年東京都生まれ。神奈川県育ち。早稲田大学第一文学部卒業。大学卒業後はテレビ局関係のレコード会社にて7年間ドラマを中心にパッケージプロデューサー(100作品以上)を務め、28歳で独立起業。飲食業とエンターテインメントビジネスを結び付けたい想いから、2009年に、フードエンターテインメント会社株式会社サウンドキッチンを設立。
2011年に会社の事業の一つとして対話式カレー屋「KOSUGI CURRY」を立ち上げ、“普通じゃない”仕掛けたっぷりのカレー屋としてさまざまな仕掛けを行っている。2015年10月には「武蔵小杉カレーフェスティバル」を企画・運営し大成功させた。
武蔵小杉駅と新丸子駅の中間に位置する創作カレー屋「KOSUGI CURRY」。2011年に開業して以来300種類を超える創作カレーを毎週生み出したり、カレーフェスティバルを企画開催したりとバイタリティ溢れる活動を続けている奥村さん。学生時代は映像制作に打ち込み、マスコミ業界に就職をする。いつかは独立したいとの思いがあり、2009年にフードエンターティメントカンパニーを目指して独立。飲食とエンタメを掛け合わせたビジネスを考えていたそうだが、もともとはカレー屋をするつもりはなかったそうだ。
会社の同僚だったご主人と結婚をし、旦那さんが音楽教室のフランチャイズに加入しており、その教室を出す場所を考えていた時に、再開発計画が進んでいる武蔵小杉エリアで物件を見つけた。当時はまだ超高層マンションもなく、JR横須賀線の駅もなかった頃だった。音楽教室と飲食店との二毛作ができる物件という条件で今のお店の場所が決まる。
奥村さん自身カレーが好きで、食べ歩きも結構していたこともあって、音楽教室のバックヤードに設置した厨房でカレーを作り、三輪車でカレーを売り歩くスタイルで2011年に「コスギカレー」を始めた。SNSを駆使して発信をし、話題となっていく。
移動販売をやっているのを見かけましたとTwitterでフォローしてくれたり、声をかけてくれる機会が増えていく。それまでは街やコミュニティには興味がなかったそうだが、リアルに反応してくれる人が増えていったり、カレーのリクエストや感想が届いたりしたことが嬉しく思えた。移動販売から音楽教室の隣で店舗営業をスタートして以降は、さらに街に住んでる人、働いている人たちとの関わりが深くなり、面白くなってきたという。
対話を重ねながら、こんなことをやりたいとか、実はこんなことやってますなど、様々な人たちが集まってくるようになり、人に興味を持ち始めていった。武蔵小杉界隈でやっているイベントに出店をしたり、お店でイベントを企画したり、イベント場所として提供したりしていくと、お店を経営している仲間も増えていき、面白いことを一緒にやっていこうと「新丸子ゴールデンルートクラブ」を発足。多くのお店やお客さんを巻き込んで、スタンプラリーやフリーペーパーを企画したり、路地裏マルシェにも参加した。
お店の取材にも来てくれた『 武蔵小杉ブログ 』のはつしもさんに、武蔵小杉駅でまちづくりをやっているNPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントを紹介してもらい、コスギフェスタに参加したいと相談した。すると一緒にメンバーに加わらないかと誘われた。コスギフェスタでの出店を機に、横須賀や神田のようなカフェーフェスをやってみたいと提案すると、2015年にコスギフェスタの前夜祭として開催が決まる。そして3年目からはカフェーフェスティバルとしての開催がスタート。初年度は7店舗ではじめたが、昨年は31店舗までに成長した。
今ではカレー店のみならず、地元の大手スーパーやホテル精養軒、ラーメン店、パン屋、居酒屋などカレーに関する商品があれば参加できるようにしているそうだ。またお客さんもファミリー層が多く、他の地域のカレーフェスに比べて親子連れが多いのも武蔵小杉ならではだ。2016年に1年間運営していた”まちの案内所カフェ『 あっとまるカフェ』”。2017年からは音楽教室だった場所を飲食スペースに拡張工事を行い、「アットマルカフェ」でやっていたまちの案内所機能も移管した。
最後に好きなカレーはどこかと尋ねてみたら、早稲田にある『ヤミツキカリー』だと答えが返ってきた。大学時代によく通っていて、忘れられない思い出の味だそうだ。
20代半ばから、ずっと走ってきたので、これから先は何かやりたいことがある若い人たちを支える側にもなりたい。
映画、映像制作、アイドル、カレー、フードフェス
公式サイト KOSUGI CURRY
Twitter KOSUGI CURRY@武蔵小杉(@kosugicurrykun)
Twitter 奥村佑子(ゆもちん)(@yumochin )
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・田村英幸(妙高農園やさい家Sun)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
かわファンで支援してくれた奥村さん。出会いは開業間もないころに食べにいき、お互いにコミュニティ活動の話で意気投合したのが始まりでした。新丸子界隈のみなさんと一緒にフリーペーパー作ったりしたのも懐かしい思い出です。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |