大地の芸術祭をきっかけに移住してきた2人。十日町で出会い、そこでゲストハウスや便利屋などを営む松山さん夫婦にインタビュー。
主人:松山雄太(まっちゃん)
長崎県長崎市出身。日本大学芸術学部卒業。地域の為の便利屋さん「お松の手」経営者。「お松farm」田んぼ担当。「お松の家」の改装作業をほとんど行った。
女将:松山望(のんこ)
新潟県小千谷市出身。長岡造形大学卒業。元十日町市地域おこし協力隊。地域団体「松代おやっこ村」会員。学生の頃から「大地の芸術祭」が縁で十日町に来ていた。宿泊施設の経験や協力隊の経験を得て、松代の魅力が伝えられるような宿が作りたいと「お松の家」を作る。「お松farm」畑作担当。
ご夫婦でゲストハウスなどやっている松山さん。まず先に移住してきたのはご主人。日本大学芸術学部に通っていた頃、大地の芸術祭に鞍掛純一氏と日本大学芸術学部彫刻コース有志が「脱皮する家」という作品を出展していて、その管理などで十日町に来ていた。「脱皮する家」は、築150年の古民家の壁、床、柱などいたるところを、彫刻刀で彫るという手段を用いてアート作品にしたもの。制作期間は約2年半で、一棟貸しの農家民宿としても過ごすことができるという。大学を卒業し都内の中学校で美術を教えていたが、子どもとの関わり方に悩んでいた時、鞍掛氏と芸術祭運営事務局の方から声をかけられ移住を決めた。それからしばらくは芸術祭運営事務局に勤めていた。
望さんは、それから1年後くらいに大地の芸術祭で、アルバイトとして小千谷市から来ていた。地域の人たちが地域を盛り上げている様子を肌で感じ、ゲストハウスを作りたいと思ったそうだ。そして2人は出会い自営業で地域の人たちの困ってることを手助けする便利屋「お松の手」、昭和46年に出来た空き家を改築しゲストハウスの「お松の家」を始める。宿泊だけでなく地域の人との交流を目的としてるそうだ。コロナ禍以前は、月に一度イベントを企画し、ぜんざいパーティや縫い物作家さんの展示なども行った。また田畑と人との交流農園「お松farm」で農薬不使用の田畑を耕作して自給自足生活をしている。「やすらぎ処 お松」で地元の方々の安否確認や集落巡回、お茶飲みやお話し相手などを兼ねて、車で現地に赴き、指先~肘までの「手もみ」もやってる。
お松の家、お松の手、知ってもらって地域とお客さんとつなぎたい。お松ファームでは、田んぼのオーナー制度も始めていて、オーナーを増やして地域のファンを作りたい。軽トラックの荷台を積み替えて、別の事業を始める計画も進めている。十日町に移住者が増えてほしい。
茶道、スイーツ、ものづくり
・人繋ぎや農業体験できます |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
星峠の棚田
新潟県十日町市峠
メルヘンロード
新潟県十日町市松之山
小貫諏訪社の大スギ
新潟県十日町市中条丁1442
廃村になった地域にある杉、樹齢600年、文化財にもなった
笹川流れの景色
新潟県村上市
長崎の夜景
長崎県長崎市淵町
・樋口道子(市民活動ネットワークひとサポ)
・諸岡龍也(こつぼねの家)
・三浦大輔(NEMARU Stay&Discovery)
・佐藤瑞穂(鍬とスコップ)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
樋口道子さんからの紹介。ご夫婦揃ってのインタビューは初めてでしたが、息のあった仲のいいお二人で、ほっこりしながらお話を伺えました。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |