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【宮崎】中山雄太(コユデザインスタジオ)

大学時代に世界一周自転車の旅で24カ国を巡り、旅をしながら動画を配信した のをきっかけに、宮崎県新富町で写真や映像の仕事で地域の魅力を発信している中山雄太さんにインタビュー。

プロフィール

世界を旅したローカルクリエイター。

1993年生まれ。熊本県出身。鹿児島大学教育学部英語専修卒。学部4年のときに1年間世界一周自転車の旅に出る。南極以外の五大陸に足を運び、訪れた国は24カ国に及ぶ。帰国後、世界一周中に記録用として撮っていた映像を見返して、映像制作に興味を持ち、その後独学で映像を学ぶ。地方の魅力を世界へ発信したいと思い、20195月、宮崎県新富町に移住。現在は新富町地域おこし協力隊として、また一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(通称こゆ財団)のブランド推進室室長としても活動している。フォトグラファー&映像クリエイター。

大学卒業前に世界一周自転車旅

生まれは熊本市で、大学は鹿児島大学に進学。将来は学校の先生になりたいという夢があった。学部4年生の時、1年間は経験したことを経験してみたいと思い立ち、ずっとやってみたかった海外一人旅の憧れを実現するために人生初めての海外旅行で世界一周をしようと思い立つ。東南アジアから出発し、オーストラリアそして北欧に移動して、ヨーロッパ各国を巡った。その後自転車はヨーロッパに残して、アフリカに渡り、それから南米から北米へと進路を続けて24カ国を旅した。その間GoProで動画を撮影し、SNSで発信していた。それを見てくれた人が一緒に同行したいと連絡してくれて合流したこともあった。自分の動画を見て人の心を動かせたという体験が後に動画編集の仕事をしようと決心するきっかけにもなった。

留年、そして宮崎に移住

世界一周の旅と言ってもそう楽なことはなかった。危険な目に遭うこともあったらしい、野宿で一夜を過ごしながら自分は何をやってるんだろうと考える日も何度もあった。それでも優しい人たちとの出会いがそんなつらい思いを癒してくれた。旅先で出会った人とは今でもSNSで繋がってるそうだ。旅を終えて帰国し、就活で1社内定をもらっていたが、その後一単位だけが取れず留年が決まってしまう。

そこで改めて自分のキャリアについて真剣に考えるようになった。大学で地域おこし協力隊について話を聞いたことがあり、最初は教員という立場ではなく、いろんなキャリアを積んでから学校の先生になるのも悪くないなと 感じていた。海外での経験によって人生何とかなると自分に言い聞かせ、残りの単位を取るため大学に残りつつも、好きなことである写真や動画を仕事にできたらいいなと思って働き 口を探していた。宮崎県新富町でそのスキルを活かせる地域おこし協力隊の募集を見つけた。こゆ財団の代表とも話をし、まずは業務委託としてお仕事を受けることが決まり、宮崎への移住を決めた。その後大学は無事に卒業し、2021年12月現在、宮崎に移住して2年半に至る。

宮崎で映像制作をはじめる

移住して半年くらい経った時、忘れられない仕事に出会う。2019年11月、町政60周年記念式典でのオープニングムービーを作ってくれないかと、町役場から仕事のオファーが届いた。新富町のキャッチコピーが「世界一チャレンジしやすい街」と謳っていて、まさにアマチュアで駆け出しの自分にチャレンジさせてくれた瞬間でもあった。それ以来新富町がより一層好きになり、地域に根ざした活動を続けている。毎年アカウミガメが産卵にやってくる。富田浜のビーチクリーンに参加したり、町の無形文化遺産 である「元禄坊主踊り」の踊りにもチャレンジしたりした。

これからどうしていきたい

クリエイターとして自分のレベルアップに努めること、そして新しいチャレンジとして来年1月には写真館をオープンさせるので、より多くの人たちに写真の魅力を伝えていきた い。家族や恋人など、大切な人との「いま」を残したいと思ってもらえる ようなスタジオにしたい。

パッションポイント

ランニング、筋トレ、サウナ

公式サイト、出版物など

KOYU DESIGN STUDIO

チケット(私のできること、得意なこと)

・宮崎の魅力的な場所や人を案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

富田浜
宮崎県児湯郡新富町

お気に入りの場所(アウェイ)

ナミビア

つながり

有賀沙樹(こゆ財団)

・岩本脩成(パパイヤ王子)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

有賀さんからの紹介でインタビュー。どこか憎めない笑顔と寛容な印象で安心感がある方だなと話を聞いていて感じました。宮崎の素敵な方々と出会いに新富町にも行きたいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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