【奈良さんぽ】芸術家たちに愛された高畑(たかばたけ)エリアを歩いてみた
奈良・高畑エリアのカフェ巡り
高畑とは、春日大社の南側に広がり、大正から昭和にかけて多くの画家や作家が愛した、閑静で趣のある小さなエリア。その中に、名所や気になるカフェがたくさんあるのです。
バス停「春日大社表参道」から、左手に飛火野の雄大な景色を眺めながら歩くのが気持ちいい。右手には浮見堂が見えます。
県営高畑駐車場入口を左折して、さあ高畑エリアへ。人力車がよく似合う景観、この日は新人さんの指導をされていました。
ほどなく、芸術家たちがいた頃の面影が残る景観が見えてきます。
ガーデンカフェ たかばたけ茶論
「ガーデンカフェ たかばたけ茶論」さん。洋画家ご夫妻で経営されています。土壁など一部が有形文化財である建物は、南仏プロヴァンスの田舎家がモチーフ。店内でゆっくりもより、テラス席で樹齢100年以上のヒマラヤ杉を眺めながらのカフェタイムもよし。
志賀直哉旧居
続いて見えてきたのは志賀直哉旧居。
志賀直哉旧居。文豪自ら設計した数寄屋風建築で、多くの文人や画家が交流したことで「高畑サロン」と呼ばれていたそうです。和洋のインテリア、絶妙な空間美が今も残ります。
小道の店
穴場的カフェが多い高畑エリア、「小道の店」もそのひとつ。ご年配のお母さんの優しさに触れてみてください。店頭ではおにぎりやこんにゃく田楽、おはぎなどの販売もされています。
テラス席もある「小道の店」。鹿と椅子取りゲームが出来るかも?
通りを抜けていくと新薬師寺への案内板があります。
知らない街でも誰かの実家。おうちアートは街めぐりの楽しみのひとつですよね。
ろくさろん
新薬師寺へ向かう道、大きく長い土壁が視界から外れることがない「ろくさろん」。
白壁土蔵造りの洋館で、独特の空気が広がる喫茶スペースになっています。
新薬師寺
新薬師寺に到着。大きな空と共に境内をぶらり楽しんでほしい。そして、薬師如来を囲んで並ぶ十二神将像がある本堂の空間に、ただただ圧倒されます。
入江泰吉記念奈良市写真美術館
高畑のランドマークとも言える、入江泰吉記念奈良市写真美術館もすぐ近くにあります。
奈良を撮り続けた写真家 入江泰吉氏の作品を中心として写真専門の美術館。カフェのみの利用も可能です。
ひとつ東側の道を歩いて戻っていきます。特に夕暮れ前が美しい街並み。
CAFÉ南果
季節感とオーガニックにこだわった、予約が取りにくいことでも有名な「CAFÉ南果」。不定休なので予約必須です。見つけにくさと合わせて、それすらをも楽しみたいですね。
Café ZUCCU
今回のルートで最後に控えるのは「Café ZUCCU」。築150年ほどの町屋を改装された、自然光と木の温もりがやさしく居心地のいいカフェです。
ほかにもたくさんのカフェがある高畑。ひっそりと奈良観光を楽しみたいならぴったりのエリアです。
高畑エリアMAP
執筆:おりょう@SNK
映画、音楽、読書、アニメ、サッカー、高校野球、町ぶら、旅など好きなものいっぱい。見つけることが大好き。見つける過程は「自分探し」でなく「自分なくし」。カメラ超初心者。