川崎フロンターレと地域とスポーツをテーマに、サッカソン開催

LinkedIn にシェア
LINEで送る
Pocket

オンザマークス川崎でグリーンドリンクス川崎を開催

2017年11月23日、川崎駅前のホテルオンザマークス川崎のラウンジで13回目のグリーンドリンクス川崎を開催しました。

オンザマークス川崎の竹内謙二さんからグリーンドリンクス川崎で一緒にイベントをやりたいと打診があったのは5月。そこから企画を練り続け、川崎フロンターレプロモーション部の鈴木順さん、池田圭吾さんと地域とスポーツをテーマにしたイベントを行うことで話がまとまりました。

オンザマークスは、同年9月に開業2周年を迎えた。川崎の小川町エリアに門戸を開くそのカジュアルな宿泊施設は、旅人やビジネスパーソンはもちろん、地域の人の交流拠点として、新しい人の流れやつながりを生みだしてきました。単なる宿泊施設ではない、まちの新しいランドマークとしての機能を担う空間です。

川崎フロンターレが地域密着にこだわるわけ

川崎フロンターレは前身の富士通サッカー部からJリーグに参入し20年を超えたまだ新しいクラブです。川崎市にはかつて大洋ホエールズ、川崎ロッテオリオンズ、ヴェルディ川崎などプロ野球やJリーグのスポーツチームが存在していましたが、相次いで横浜、千葉、東京へと移転して行きました。その結果川崎ではプロスポーツが根付かないとも言われた時代もあります。

地域に根ざしたホームタウン活動でもっとも貢献してるクラブとして7年連続で1位を誇ります。しかし、これまでの道のりは決して楽ではなかったそうです。クラブ草創期に選手らと一緒に商店街を訪問した際には、「あなたたちもいずれ他の場所に出ていくんでしょ」と言われたことも。それでも根強く地域に根ざした活動を重ねながら、J2からJ1に昇格、そしてナビスコ杯やリーグ戦でも優勝を争う存在にまで躍進して行きます。

2009年に国立競技場でおこなれたナビスコ杯決勝戦で、FC東京にタイトル獲得に一歩及ばず準優勝になった日、表彰式でかけられた銀メダルを外すという失態を起こし問題化したこともありました。その賞金を変換しようとクラブは決めていましたが、その賞金で役に立つことをしようと方針を変更し、ヨーロッパにあった学習教材をヒントに、算数ドリルをその賞金で製作し川崎市内の小学6年生全員に配布。その活動は現在も続けられています。

また年末には選手がブルーサンタになって小児病棟で入院している子供達にプレゼントを渡す活動も行なっています。

川崎フロンターレはJリーグクラブの中でも試合前のイベントが斬新ということでJリーグのみならず各業界でも話題になっています。宇宙ステーションと生交信イベントをやったり、南極基地と生中継したり、スタジアムの陸上トラックでフォーミュラカーを走らせたり、相撲部屋とコラボレーションしたりと、サッカーの枠を超えて、老若男女のファンを獲得し続けてきました。

それでもスタジアムのキャパシティは現在25000席弱。あっという間にチケットが完売してしまう人気ですが、人口急増の川崎市においては
150万人の人口に対し、後援会会員数は3万人ほど。もっと市民に定着するクラブへと進化する課題が残っています。

多種多様な参加者からアイディアを募る

今回のグリーンドリンクス川崎に参加された方々には、川崎氏の副市長、多摩川で毎年チャリティランニング大会を開催しているパラカップの事務局メンバーをはじめ、地域でスポーツ活動や推進活動などをおこなってる方、スポーツメーカーに勤務してる方、川崎フロンターレが東北の陸前高田市の復興支援活動を行なっていることを知ったきっかけでファンになったという方などが参加してくれました。

イベントの冒頭で参加者全員によるチェックイン。

オンザマークス川崎の料理やドリンクを囲みながら、テーブルごとにアイディアを出し合いました。

選手がそれぞれ川崎市内の町の代表者として町の宣伝隊長になるという案や、川崎フロンターレが新しいスポーツイベントの主催になる案や、武蔵小杉駅から等々力競技場までの歩道をフロンターレカラーにし迷わないでいけるようにする案。アウェイゲームの日は川崎市内のいろんな商店でパブリックビューイングを行う案。等々力競技場がある等々力緑地をすべて川崎フロンターレが管理者になって等々力ドリームランド(TDL)をつくる案。TDLの案では会場内は爆笑でした。

いくつか案が出された中から、川崎フロンターレの鈴木さんと池田さんが、実現できそうなアイディアとして新しいスポーツイベントの主催になるという案を出したテーブルに、最終節の大宮アルディージャ戦のチケットをプレゼント。今回サポーターも数名参加されていましたが、試合に行ったことがない方も多く参加してくれていたので喜んでいただきました。

他には算数ドリルのように、体操着をフロンターレが製作して川崎市内の保育園、幼稚園、小学校すべてに配るというアイディアもあり、これには鈴木さんもそのアイディアいい!と興奮気味に語っていました。もしかするといつか実現するかもしれませんね。

normanjp