電話局跡にできたコワーキング「LIFORK川崎」
2019年5月30日、川崎駅から旧川崎球場があった方面に進むと、大きな歩道橋があり、その門に立つNTT川崎ビルの1階にNTT都市開発が手がけるコワーキングスペース「LIFORK川崎」が4月にプレオープンしました。もとは電話局窓口があった場所で、長い期間シャッターが閉まっていたそうです。NTTグループの働き方改革と、資産有効活用を活かしてコワーキングスペースに改装されました。
地域に開かれた場所として目指したいとの意向で、川崎駅界隈でさまざまなイベントや旅行者のコミュニティの拠点にもなってるオンザマークス川崎の支配人・ルーカスさんをゲストにお迎えし、LIFORK川崎のコミュニティマネージャーにもなった、グリーンドリンクス川崎のオーガナイザー・野田が登壇したイベントが行われました。
まずは、LIFORK川崎の案内を、運営をおこなうSmart Design Associationの鎌苅さんからお話がありました。同社は福岡移住計画というイベントやWebサービスを展開する福岡の会社で、東日本大震災をきっかけに東京から福岡に拠点を移し、現在は福岡のほか東京でもシェアオフィスの運営を行なっているそうです。
オンザマークスのルーカスさんの話
流暢な日本語で話される、ルーカスさん。出身はアメリカ・カリフォルニア州サリナス市というところで、高校時代や大学時代に日本へ留学した経験があったそうです。オンザマークスで働く以前は、関西の方で通訳の仕事をしていて、関東に引っ越してきたタイミングでオンザマークスで働き始めます。
オンザマークスは、リノベーションされて出来たホテルで「Bed, Food and Music」をコンセプトにした旅行者のみならず地域の方にも親しまれる場所です。海外の旅行者に着物を着てもらって川崎界隈を案内したり、1階のレストランでは連日楽しいイベントも開催されています。
グリーンドリンクス川崎でも、川崎フロンターレとのイベントをオンザマークスで開催したのも記憶に新しいところですね。
川崎のコミュニティの現在
グリーンドリンクス川崎として、川崎市内のコミュニティについていくつか紹介をしました。川崎のイメージを聞くと、ほぼ大半の方はネガティヴな印象を述べられます。これは避けようがない事実でもあります。また、川崎市は南北に縦長く、東京都と横浜市に挟まれることから通過される都市とも言われてきたこともあります。
しかし近年は武蔵小杉を代表するように、人口が急増し、ファミリー層が一気に増加。人口も152万人を突破して政令指定都市では神戸市を抜いたというニュースも、つい最近報道されました。新しい市民が増える一方で、転出していく市民が多く、コミュニティが活性しない都市でもありました。
2012年に武蔵新城にコミュニティカフェの「メサグランデ」がオープンして以降は、武蔵小杉で地元のエリアマネジメントによるソーシャル学校「こすぎの大学」がスタート。新丸子駅前にコワーキングスペース「You+」が開業し、そこを拠点としたコミュニティやイベントが徐々に増え始め、ゴミ拾いボランティアのグリーンバードの川崎駅チームの誕生と武蔵小杉、武蔵新城、溝の口などエリア拡大。「農園フェス」や「多摩川防災キャンプ」など、年々ファミリー層を巻き込みながらコミュニティが活発な街に進化しています。
最後にグリーンドリンクス川崎が2014年以降に行なってきたイベントを紹介して、懇親会へと続きました。参加者の中には川崎駅の近くにある「UNICO」や「東海道川崎宿BEER工場」の方やフリーペーパー「川崎時間」の編集長も来てくださり、あっという間の時間でしたが、とても盛り上がりました。