川崎市内で活躍するキーパーソンが集まる
東京都と横浜市という巨大都市に挟まれた140万人の都市・川崎市。 地方では福岡市とほぼ同じ規模の都市でありながら、通過されるだけの街。 都心通勤者が眠りに帰ってくるだけのベットタウンとも言われています。一方で、そんなまちをひとの力で明るくワクワクするまちにしたいと仕掛けているひとが少しずつ増えています。今回は溝ノ口や武蔵小杉、武蔵新城などで「まちで仕掛けているひと」が集まります。彼らの話をヒントに、新しくワクワクする仕掛けを語りあいました。
2016年春にオープンした武蔵新城の新城テラスは、マンションの一階をカフェ、イベントスペースとしてリノベーションし地域の話題になっています。
新城テラスのフードと、川崎地ビールを用意
地元川崎のクラフトビールブリマー・ブルーイングのゴールデンエールとポーター。
料理は会場の隣にあるカフェ新城テラスのケータリングフード
まずはみんなで乾杯!
村瀬成人さん (かわさき色輪っか)
キーパーソン1人目は、村瀬成人さん
かわさき色輪っかは、川崎市にゆかりのある多摩川、工業地帯、南武線、川崎大師、のらぼう菜などを20色のオリジナルカラーの色紙を短冊にして、みんなの願いを書いたものを輪っかつなぎで大型アートとして多摩川河川敷で披露する。南北に長い川崎をみんなの想いでつなごうという意図が込められている。
今年は5437メートル(約15万枚)もの色輪っかアートが誕生した。そして来年に向けて早くも動き出しているそうです。
石井秀明さん (新城テラス)
キーパーソン2人目は、石井秀明さん。武蔵新城で不動産業を営んでいる。
武蔵小杉や溝ノ口というターミナルに挟まれた武蔵新城。住民の半数は賃貸の単身者が多く。そうした住民同士の交流を促進する企画を積極的に行っている。マンション住人だけでなく地域の人など、人が集まる場としてカフェとコミュニティスペース(新城テラス)を作った。
山本美賢さん (パークシティ溝の口)
キーパーソン3人目は、山本美賢さん。テレビ制作やデザインなどの仕事を経て、社団法人カワサキノサキの理事を務めながら、農園フェスや多摩川キャンプ、武蔵小杉マルシェなど、代表の田村寛之さんと多角的に活動を広げている。
パークシティ溝ノ口などのマンションは築年数が経過し、それぞれ異なる世代層が住んでいる。そうしたお互いの強み、弱みを補完しあうよう横つながりのマンションコミュニティを形成した。防災の取り組みをみんなでフェス形式で開催するなど、マンション業界などからも注目を集めている。
安藤哲也さん (ボードゲームカフェ)
キーパーソン4人目は、安藤哲也さん。街づくりのコンサルティングを行いながらボードゲームをベースとしたコミュニティを運営している。
武蔵新城駅近くにあるコミュニティカフェ「メサ・グランデ」で毎週金曜日の夜に大人がほっと一息ついて遊べる場を作っている。ドイツ生まれのボードゲームを通じて知らない人同士でもコミュニケーションが活性する。震災地域の子どもたちにも同様のコミュニケーションを教えているそうです。
岡本克彦さん (こすぎの大学)
最後は岡本克彦さん。川崎市外からも注目を集めだしてる「こすぎの大学」の企画メンバーのひとり。
武蔵小杉を拠点としたソーシャル系大学「こすぎの大学」を企画運営していて、岡本さんにはグリーンドリンクス川崎の第1回目のキックオフでも話していただいた。
それから2年経った現在は、スピンアウトして生まれたコミュニティや駅マルシェ、チャンバラ合戦など実現したものも多いという。
オープンタイム
5人の話を聞いて、自己紹介をしつつ感じたこと思ったことなどテーブルごとで話していただきました。
チェックアウト、みんなで想いをシェアしよう
最後は、一人一人が自己紹介と思ったことをシェアし合いました。目黒区や豊島区、横浜市や川崎の各地域から25名の様々な方々が集まってくださいました。自身の活動などと聞いた話を重ね合わせ、自分の住む街でもなにかアクションを起こしたいなど意見が出ました。来年、そして数年後に集まった時に、どう変わっていくのか楽しみですね。