グリーンドリンクスジャパンサミットとは
国内、海外の各地域で開催されているグリーンドリンクス(green drinks)、そのオーガナイザーが年に一度集まりお互いの活動や悩み、近況などを報告し合うサミットが神奈川県相模原市藤野にある藤野倶楽部で開催されました。グリーンドリンクスジャパンは、全国のグリーンドリンクをまとめる事務局機能を果たしグリーンズが担当しています。
2016年のサミットには岡山、京都、静岡、川崎、武蔵新城、東京、羽村そして遅れて横浜、藤野のオーガナイザーが集まりました。
今年のグリーンドリンクスを総括
グリーンズの事務局機能を復活させ、某国にハッキングされてしまった公式サイトを復活させ、学生インターンも受け入れた。現在アクティブに活動してる地域は20地域です。
またグリーンズが10周年を迎えたこともあり、事務局メンバーが「出前グリーンズ」と題し各地のグリーンドリンクに顔を出している。川崎にも2月11日に来てくれます。
各地域のグリーンドリンクスを紹介
東京都羽村市でグリーンドリンクスを準備中だというノゾムさん。まずは全国の先行事例を参考にしたいと参加してくれました。
グリーンドリンクス岡山
続いてグリーンドリンクス岡山のめぐさん。出身は福岡市で都内の大学を卒業後、仕事の赴任先で岡山へ。学生時代にシアトルで参加したことがあるグリーンドリンクスを岡山ではじめ居心地の良さ、人のつながりを生み出す場をつくっています。
グリーンドリンクス京都
続いてグリーンドリンクス京都。全国のグリーンドリンクスの中でも歴史が長く、トークセッション形式ではなく、買い物ができるグリーンドリンクスを売りに、3分プレゼンをしていただき商品もその場で売ることができるというスタイルを確率。こだわりのライフスタイルを実現できるのが特徴的。学生中心に毎週ミーティングを重ねながら企画をしてるという熱量はすごい。
グリーンドリンクス静岡
2010年からやっているグリーンドリンクス静岡のいずみさんは、持続可能な静岡をテーマに開催している。行政主導ではなく飲みながら語れる場をつくりだし、空き店舗などが進む街の課題などを楽しく変えていく。今後はイベント型よりもライトな感じでやっていきたいそうです。
グリーンドリンクス武蔵新城
グリーンズのインターンの傍で川崎市の武蔵新城の不動産屋さんと一緒にグリーンドリンクス武蔵新城を開催してるまゆさん。商店街の課題について語り合うイベントのほか、仕事帰りに映画を見ながら飲めるバースタイルの上映会などもやっています。
グリーンドリンクス川崎
東京と横浜にはさまれてるベッドタウンの川崎市。南北に長い街は複数の鉄道が横断し文化圏が複数存在してて人との交流が少なかった。そこでグリーンドリンクスをきっかけに遊びに行きたくなる川崎をコンセプトに開始。昨年度はクラウドファンディングでソーシャルタウンガイドも企画したり、イベントレポートをフリーペーパーにして発行するなど情報発信を積極的に行っています。
グリーンドリンクス東京
グリーンズがオーガナイザーをしているグリーンドリンクス東京は、かつての大規模なイベント型からトークセッションや体験型のワークショップなど変化をし始めている。また最近は品川でグリーンドリンクス品川をグリーンズ協力のもと開催し、その発展形として品川オープンシネマを開催して話題になりました。
グリーンドリンクス横浜
横浜、神奈川の食をテーマにしているグリーンドリンクス横浜は、これまで豪華クルーズ船でやったり、神奈川食べる通信とコラボしたり、グリーンドリンクス川崎とBUKATSDOとの共同開催しました。
グリーンドリンクス藤野
今回のグリーンドリンクスサミットの会場地でもある藤野で産声をあげたグリーンドリンクス藤野。多くの芸術家が移り住み、就農者も増えている藤野は、パーマカルチャーの教育拠点や、藤野電力や地域通貨よろづ屋などを生み出したトランジションタウン活動、シュタイナー教育の学校なども「持続可能性」や「環境」をテーマにした暮らしをしている人も多いソーシャルデザインの街とも言えます。
グリーンドリンクスの極意を考える
オーガナイザーをするうえで悩みは尽きないもの。各地域のオーガナイザーたちによる様々な極意に学ぼうという企画。下記の6点について思いつくことを付箋に書き出して、最後に模造紙に貼り出しました。
・よくある失敗を未然に防ぐ極意
・参加者満足度をあげるための極意
・集客の極意
・より良い場にするための極意
・継続開催するための極意
・地域となつながるための極意
自分がやって来たこと以外に、話を聞いて発見も数多くあり有意義な時間でした。
時間が足りないほどの白熱したワークショップ
これからのグリーンドリンクス
地域ごと、オーガナイザーによってスタイルもカラーも違うグリーンドリンクス。しかし共通して言えるのは単なるイベントや飲み会ではなく、参加者全員が語り合い未来に向かって進んでいるということ。コミュニティが全国で立ち上がり、グリーンドリンクスが作って来た役割は変わりつつありますが、また新しい方向へ進んでいけそうな気持ちになりました。
全国のグリーンドリンクスを姉妹都市としてつながり、コラボ企画やツアーをしてみたいという案も生まれました。ビデオメッセージとともに郷土土産をプレゼントしたり、ひとつだった地域が、大きく飛び越えて全国の各地域とつながりだすグリーンドリンクスの未来像。
そして2020年の東京オリンピックの年には日本代表のグリーンドリンクスジャパンとして、海外のグリーンドリンクスオーガナイザーを招き、世界中のソーシャルデザインについて語り合ったり、世界中のお土産を買えるマルシェが実現できたら面白そうですね。