昨年から川崎市内ではソーシャルデザインに関したコミュニティが相次いで誕生し盛り上がってきました。
コミュニティに人が集まり地域が活性していく。観光地ではなく人に集まる新しい観光のスタイルが、いま川崎市内の各地で起き始めています。
今回彼らの活動をまとめたソーシャルタウンガイドを、グリーンドリンクス川崎でワークショップ形式にて企画から取材、編集に至るまでつくっていくことになりました。
そんななかgreen drinks Kawasakiは、2014年11月15日(土)新丸子駅前のコワーキングスペースYou+で「green drinks kawasaki #4 ソーシャルタウンガイドハッカソン」を開催しました。
川崎市生まれではないけど都内や他県から移り住んできた方々が集まって、子供たちにも誇れる街づくりを目指し「自分たちが歴史、未来をつくっていこうと」語り合いました。
川崎では毎年10万人が転入し転出していきながらも、人口増加率は全国でも上位。
地元愛や郷土愛を感じないという方も多いようですが、参加者の中には川崎フロンターレのサポーターとなって親子連れで毎週末の楽しみが増えたという方や、多摩川で渡し船体験や草木染め体験などを行ってる「水辺の楽校」に参加し身近に自然があり満喫できたなど、住んでる街の魅力を再発見された方もいました。
宮前区から参加されたデザイナーさんは、誰もが子どもの頃に遊んだことがある「折り紙」に注目し、川崎市の資源に由来したオリジナルカラーの折り紙で地域の資源を折る「かわさき折り紙Project」に参画。
市内各地のイベントで折り紙ワークショップを開催し、小さな子どもから高齢者の方まで幅広い年代の方に楽しんでもらってるそうです。
7月には多摩川でその折り紙で2210メートル、6万枚の輪っかつなぐイベントも盛り上がったそうです。
色は「南武線の黄色」「ルリビタタキの瑠璃色」「馬絹の花桃色」「ヤマユリの白」など20色を選び作成したそうです。折り紙の色を通じて川崎の歴史や自然を学べ地域愛が育っていくといいですね。
今年はごみ拾いボランティアでお馴染みのグリーンバードが川崎駅チームを発足したり、多様性のある街づくりを目指しているピープルデザイン研究所が川崎市と包括協定を結び川崎プロジェクトをスタートさせたりと、一気にこの街でソーシャルデザインが花開いた年でした。
川崎に住んでる方も働いている方も、または縁もゆかりもない方も一緒に「ひと」や「コミュニティ」を紹介するタウンガイドをワークショップでつくっていきませんか。
(Text: 野田国広)