人口減少の魚沼をどうする?
合併時には5万人いた人口が20年間で3万人にまで減少してしまった。これから2万人増やし5万人規模に戻すのは困難。市外や県外から観光客などを通年にかけて流入して、地域経済を復活させたい。
1・小出駅を県外からの玄関口に
JR小出駅の1日の2024年乗降客数は660人(2000年は1316人)。乗り入れる上越線は群馬県高崎駅から、水上、越後湯沢を経由して長岡まで結ぶ。只見線の起点でもあり福島県の会津若松駅まで結ぶ。いわば交通の要所でもあるのだが、駅前が何もないためほぼ観光客は長岡駅に流れてしまう。
駅前のホテルを充実させ、観光案内所やカフェ、コンビニエンスストアを誘致。夏季のレンタサイクル、レンタカーも借りれて観光客が小出駅を起点に市内観光を楽しめるようにする。また新幹線の浦佐駅からのアクセス連携も強化する。
2・国道17号線沿いに道の駅とスーパー銭湯
地元産品を活かした道の駅を核にして、大型スーパー銭湯&サウナ、飲食店、専門店の誘致をし、住民や市外・県外からのクルマでの観光客、大型トラック・バスなども駐車できるようにする。
また市内循環バスの発着も行って市内観光の起点にする。
3・自動運転巡回ルートバス
高齢者や観光客向けに、小出駅や浦佐駅から魚沼市中心市街地や、小出高校などを結ぶ循環ルートを設定。クルマを所有していなくても便利に暮らせるようにする。
4・カーシェア
小出駅、小出商店街など駐車場の一部をカーシェアスポットに活用。公用車の一部を週末にカーシェアとして貸出して観光客や移住検討者に利用してもらうほか、市民への利用促進を行う。
5・食のまちづくり
魚沼産コシヒカリを軸に、郷土料理・発酵食品・クラフトビールなどをブランド化。地元食材を活かした食イベントやフードツーリズム企画。極上のおにぎりを駅前や商店街で販売するなど1丁目1番地で勝負。また名産の茄子をつかった茄子バーガーも商品化。
6・大湯温泉のリブランディング
外資系のホテル誘致と既存ホテルの改修促進、カフェやギャラリーを設置し、若年層・インバウンドの取り込む。浦佐駅や小出駅からのシャトルバスも導入してアクセスの向上を目指す。
7・銀山平・奥只見のリブランディング
トレッキング、星空観察、グランピングなどの体験型観光を推進。また奥只見ダムを中心に、水力発電の歴史・自然の魅力を学ぶエコツーリズム、クルーズやカヌー体験を取り入れ、ファミリー層に訴求する。
浦佐や小出から大湯温泉経由で銀山平・奥只見までのアクセスとしてロープウェイ等を検討。新潟県内有数の観光地へリブランディングする。
8・モルックで健康まちづくり
北欧発祥のスポーツ・モルックを市内の体育館(夏場は公園などでも)を活用して子どもから大人まで楽しめるスポーツ競技として普及させていくとともに、国内や国際競技大会も実施。
9・まちなかゲストハウス
小出駅、商店街周辺にコミュニティスペース併設のゲストハウスを設置。まちなかでの宿泊機能を増やし飲食店とともに回遊性を高める。
10・只見線沿線
民泊やカフェ、ギャラリーなど空き家を活用して只見線の観光客が周遊して楽しめる沿線開発をおこなう。