小田急が向ヶ丘遊園跡地に、温浴施設など2023年開業
2020/03/14
温浴施設など3つのゾーンに整備
小田急電鉄は、川崎市多摩区の「向ケ丘遊園」跡地について、温浴施設エリア、商業施設エリア、キャンプなどができる自然体験エリアの3ゾーンとして整備する開発計画を発表。21年度中に工事着手、24年3月までの完成予定。
開発区域面積は約16万2400平方メートル。全体の建築面積は約1万7100平方メートル、延べ面積は約1万7700平方メートル。
飲食業態や、地域資産を結ぶ「ハブ機能」の商業施設エリア
商業施設エリアの開発面積は約3万1800平方メートル。施設の建築面積は約6600平方メートル。1~3階建て延べ約7900平方メートル。ゆとりある広場空間を設けるなど買い物や飲食などが楽しめる施設展開を図る。
日本家屋様式の温浴施設エリア。貸切個室風呂やサウナなどを整備。
温浴施設エリアの開発面積は約2万8600平方メートル。施設の建築面積は約8100平方メートル。地下1階地上1~2階建て延べ約7500平方メートル。伝統的な温泉旅館を連想させる日本家屋様式の施設を建設する計画。露天風呂や貸し切り個室風呂など多様な機能を備え、施設規模・機能面で全国有数の温浴施設を目指す。
グランピングやキャンプ場などの自然体験エリア。
自然体験エリアの開発面積は約3万9500平方メートル。施設の建築面積は約2400平方メートル。平屋で約2300平方メートル。アウトドア系施設やグリーンショップ、キャンプ・グランピングなどの宿泊機能の導入を計画している。その他の開発区域面積は約6万2500平方メートル。駐車場は約520台、駐輪場は約200台を予定している。
かつて向ヶ丘遊園の入口にあった大階段も復活させるという。
2002年に向ヶ丘遊園が閉園
向ヶ丘遊園は2002年に閉園し、小田急が住宅地などの再開発を計画していたが住民らによる反対を受けて中止。近隣には川崎市藤子F不二雄ミュージアム、日本古民家園、生田緑地、バラ園、岡本太郎美術館などがあることから、周辺の公園や文化施設にマッチした整備を再検討していた。