JFEが東日本製鉄所扇島地区(川崎市川崎区)の土地利用構想
「OHGISHIMA2050」
JFEホールディングス(HD)は、川崎市川崎区にあるJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)扇島地区の土地利用構想を策定した。約222ヘクタールの敷地を、土地利用転換を先導する「先導エリア」と官民連携で最先端の未来空間を生み出す「共創エリア」など三つのエリアに分割。共創エリアはDXやGX(グリーントランスフォーメーション)を支える最先端インフラを中央に配置し、両隣に次世代産業の集積や複合開発を促す。土地全体のまちづくりは2050年の概成を目指す。
先導エリア(約70ヘクタール)は大水深バースを利用して水素などの供給拠点を整備したり、最先端技術を使った高度な物流拠点を形成したりする。同エリアの一部敷地は28年度中に土地利用を始める方針だ。
共創エリア(約130ヘクタール)は▽シェア型都市空間▽複合開発ゾーン▽次世代産業ゾーン-に分ける。シェア型都市空間は広大な敷地を利用した未来技術の実証などを可能にし、次世代モビリティやカーボンニュートラル(CN)エネルギーなどのインフラを備えた空間に仕上げる。脇を固める次世代産業・複合開発ゾーンは国内外の企業からアイデアを募集し、DXやGXをけん引する産業の集積と複合開発を促す。
三つ目の「沿道エリア」(約20ヘクタール)は、隣接する首都高速湾岸線の出入り口や国道357号線の整備によって高いアクセス性が期待できる。土地利用のコンセプトに見合った施設を誘致する考え。