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【福岡】惣門茉白(ヒビロク)

看護師としてのキャリアから「生きると想いを残す」動画クリエイターに転身した惣門茉白さん。

プロフィール

1992年大分出身、20歳で福岡で看護師として働く。23歳の時に一眼レフにはまりフリーで撮影をうけるように。写真だけでなく、音声も記録できる動画もしたいと思い動画クリエイターの学校にいきました。現在は、この動画のサービスを行いながら訪問看護師としても活動しています。必要な方にこの活動が届くよう祈りながら日々奮闘しています。

死と向き合う日常

大分県で生まれ、両親共に医療に関わる家庭で育った。小さな頃から母に将来のために看護師の資格を取っておきなさいと言われ続けてきた。ある日、癌を患っていた祖父を自宅で看取った時、そばで母親の姿を見ていて、自分も母のようになりたい思うきっかけとなった。抗がん剤治療をせず自宅で看取るといのは容易ではなく、母はこっそり勉強をし、みんなに心配かけないように強く見せていたんだとあとから知った。

地元の看護学校卒業し、就職で福岡に移って脳神経外科でのキャリアがスタートした。そこでは人が亡くなっていくという日常に接し、死と対面する現実。その一方で同年代の友だちは楽しそうに青春を謳歌する様子を見てて、自分との戦いが日々続く。10年間看護を勤め、2019年に一度仕事を辞めてバックパッカーで地中海やアフリカなど1人で旅をした。

コロナ禍で対面できない家族へ動画を届けたい

トルコを旅していた時、疲れ果ててモスクで休憩していると、一人の女性が声をかけてきた。私たちの宗教に興味を持ってくれてありがとうと話してきて、それから無償で食事や観光案内してくれたり、親切に接してくれ優しさにふれた。旅を続けてみて、改めて自分は看護師が好きだと感じ、帰国し仕事に復帰したが、その直後にコロナ禍となった。コロナ禍では病室での面会ができない。高齢者には電話をするのも難しく、オンライン面会もできないまま亡くなってしまう方もいた。

患者さんは家族にありがとうと伝えたがっていた。しかし家族には伝わらないまますれ違っていく。そんな想いをなんとか伝えないと思った。写真だけではなく、声も聞きたいとの家族の要望も聞き動画で声も表情も残そうと思った。それから動画編集の学校にも通い、23年春に開業。看護師は通常患者さんの前で泣くなと指導されるが、動画撮影時にはマンツーマンで向き合い共感して一緒に泣いて寄り添っている。

これからどうしていきたい

看護師カメラマンが旅行の付き添いをしながら、写真や動画を撮るサービスをしたい。

パッションポイント

お酒

公式サイト、出版物など

Instagram(@ns_mashiro)Ns/マシロ/沢山の命に触れて【生きると想いを残す】動画制作ヒビロク

チケット(私のできること、得意なこと)

・看護師の視点からとる撮影を体験して欲しい、ありのままの今を残します。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

西新商店街

お気に入りの場所(アウェイ)

サハラ砂漠

つながり

富田一聖(ドクターカフェ)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

富田さんからの紹介でインタビュー。生きていく中で、どこかのタイミングでまわりの友人や知人、家族が亡くなっていく、その時に生前の声や表情が記録された動画が残っていたらと思うと、とてもいいサービスだなと思いました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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