東京から福岡に移住し不動産開発やコミュニティづくりを行っている鎌苅さん。大学時代に体験したタイので農村開発をきっかけに街づくりや教育に関心を持ち、福岡でこの先の夢についても話を伺いました。
大阪府出身、2009年立命館アジア太平洋大学卒業、2009年東急不動産にて、不動産開発・運営に取り組む、2016年同社を退職、東京から福岡へ移住、SDAへ入社。
高校時代はキリスト教系の学校で東南アジアの子供たちの里親活動をし、教育を受けれない子どもたちが世界中にいるという現実を知る。豊かさとは何かを考え出し、大学は大分県にある立命館アジア太平洋大学に進学。そこでタイの農村開発に関わった。その農村開発の体験から地域づくりに興味を持ち始める。大学卒業後は、東京のディベロッパー・東急不動産でマンションやシェアオフィスなど様々なプロジェクトで不動産開発、建築に関する仕事をしてきた。
大手企業で働いていたが、都心ではディベロッパー同士の取り合いで開発は進むものの、地方は嘆き悲しんでると感じた。過疎化が進み、少子高齢化や地方創生という言葉を耳にしだした頃だった。大手の事業では成立しない地方での課題。それを見ていて歯がゆい思いだったと言う。
東日本大地震が発生した年、仕事以外にも暮らしも整えていきたいと思い始めた。大手企業で働くと言うことよりも、自分の暮らしを優先したい。地方の不動産で、まちづくりに時間を費やしたいと思った。大手企業の看板を背負い、会社の力で大きな仕事はできているが、自分の力で出来るようになりたいと考えた。そのためには収入面においてもスケールダウンしてしまうが、意味のある暮らしをしようと決めた。
2016年、移住先を考え出した頃、不動産開発で何か新しいことをしたい。これから先の不動産を考えたくて、そのヒント探しでイベントに参加した。そこで福岡にあるスマートデザインアソシエーション(SDA)が、福岡移住計画というプロジェクトをやってることを知る。福岡は都市の機能もあって、海や山も近い。気持ちよく暮らせるイメージが湧き、奥さんも福岡の魅力に気に入ってくれたと言う。福岡では移住したい人向けに、ノウハウ提供やエリア再生などに取り組むほか、地元企業の西鉄と一緒に、コワーキングスペースのHOOD天神を手がけ運営したり、東京でもシェアオフィスを開発したりしている。
ディベロッパーで勤務していた頃は、仕事上での出会いしかなかったが、福岡移住計画をはじめ福岡での仕事を始めて、新しい出会いが次々と生まれた。仕事とプライベートの中間での出会いが増えていく。SDAが運営するシェアオフィスSALT周辺の住民さんとの交流も生まれ、一緒に畑で野菜を作ったり、キャンプをしたり充実した暮らしが出来るようになった。同じ価値観のライフスタイルが実現したのだ。
福岡移住計画では福岡への移住サポート、福岡のコミュニティ情報などの発信を行なっている。運営はスマートデザインアソシエーション。
引用:福岡移住計画 |
福岡での仕事は、未活用不動産を企業、自治体、個人向けに新しい価値を作り提供している。他には移住者の住まいに関する不安やリスクを解消してあげたり、不動産仲介だけではなく、移住者側も受け入れる地域側も、ミスマッチが起きないようコミュニティづくりにも力を入れている。
東京から福岡に移住したことで、通勤時間がかからなくなった。余計な時間がなくなったのだ。今までは会社のための仕事があったが、本質的な事業に関わることが今はできていると話す。夜中まで残業していたのが、今ではお子さんとふれあう時間もある。自分で時間をコントロールできて、休みも有意義に使えるのでストレスがない。人に対して寛容になれたと語る。
自分たちがしたい暮らしを実現していくと言うのが、SDAのミッション。福岡市西区にあるSALT周辺を良いエリアにしていきたい。ビジネスをやりつつ、価値観を共有できる人とビジネスを成功し、暮らしを豊かにする。SALTをハブ的な存在にして、生活(食、職、学び)の中心になっていきたい。
畑や農業をやって健康に気を付けったい。食事は体を作るものなので、しっかりした体づくり、免疫力づくりをしていく。それと学校では教えきれないことを、いろんなスキルを持った大人が子どもたちに提供できる学校を作りたい。移住を考えるときは大人の決断だが、そこに子どもも教育を考えて移住を決める人が少ない。大人のハッピーであって、子どものハッピーとは違う。それを実現できることを福岡で作ってみたい。
畑仕事、海、サッカー
鎌苅竜也プロフィール (福岡移住計画)
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能古島
福岡市西区能古島
公式サイト
下記写真は能古島から望む博多湾越しの福岡市内(シーサイドももち方面)
タイ
観光サイト
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・久保 暁育(ひとまわり研究所)
・藤本 和志(京都移住計画)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
京都移住計画の藤本さんからの紹介で、鎌苅さんとは3年前に、あるシェアオフィスの東京都内と川崎市内での立ち上げで知り合い、それ以降お付き合いさせていただいてます。これまでの経緯などいろいろお話も聞けて楽しかったです。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |