ゲーム会社から独立し、大好きな街・秋葉原で「Akiba.TV」やツアー「Akiba Deep Travel」、神田カレーグランプリなどを開催するクロスブリッジの吉岡有一郎さんにインタビュー。
1978年埼玉県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社エニックス(現:株式会社スクウェア・エニックス)に入社。2005年に株式会社クロスブリッジ設立。インターネット放送局「Akiba.TV」運営、地域限定旅行業「Akiba Deep Travel」、神田カレーグランプリ、神田スポーツ祭りなどを手がける。
慶應義塾大学時代はラジオサークルで、コミュティFMの番組を放送していた吉岡さん。新卒で入社したエニックスではファウンダー直属の新規事業開発部に配属され、中国で食に関する新しい事業開発や国内向けのブロードバンドコンテンツ事業開発を担っていた。入社から3年目、株式会社スクウェアとの合併劇があり、社内もゲーム回帰の機運となって営業に配置転換となる。しばらくは売り場作りなどで現場に立ったが、学生時代から足繁く通っていた「秋葉原」に根ざしたビジネスをするため、株式会社クロスブリッジを設立し独立した。社名は、人と人を繋ぐ笑顔の架け橋でありたいとの願いを込めてるそうだ。
JR山手線と京浜東北線、総武線が交差する秋葉原駅周辺は、世界中から観光客が集まる電気街・サブカルチャーの街として有名だ。江戸時代は大名屋敷・旗本屋敷が多数あり、大火をきっかけに郊外に移転していくと町人の街として変わっていく。第二次世界大戦後は闇市として発展し、高度成長期に電気機器や部品などを扱う大規模な電気街になっていく。その後はアニメの街、ゲームの街、AKB48やメイド喫茶、アイドルとOTAKUのサブカルチャーの街へと変化していく。近年は青果市場跡など老朽化したビルを取り壊しオフィスビルも数多く建て始め、常にアップデートし続けてる街となった。
もともと個人でやっていたが、2002年にドメインを取得しオンデマンド配信を開始する。現在はオノデン1階で公開型YouTubeスタジオ「Akiba.TV STUDIO」でインターネット放送局「Akiba.TV」を運営している。11時から20時までゲーム、マンガ、アニメ、アイドルなどのAkiba系サブカルチャーを中心に、毎日YouTubeにて生放送している。開設当初は一緒に会社を立ち上げた杉森さんと2人でやっていたそうだが、現在は10人程度のメンバーで運営している。チャンネル登録数は3000人弱(21年8月現在)で、さらに登録者数を増やしていきたいと意気込む。
2011年から、神田・秋葉原地域で『神田カレーグランプリ』を開始。4回目からスタンプラリーも始めた。神田周辺には約400近いカレー店が集まるエリアで国内でも珍しい。インド風、タイ風、欧風、和風、中華、スープカレー、オリジナルカレーなどそれぞれが特徴あるカレーをこの街で楽しむことができる。神田は古書街、スポーツ用品の街、楽器の街などでも知られるが、新たにカレーの街としてアピールしたいと考えて始めたと言う。明治大学のサークル「明大町づくり道場」など地元大学とも協力を得て開催してるそうだ。2020年のコロナ禍になってから大規模なイベントは出来にくくなったがスタンプラリーなど工夫をしながら継続している。
東京五輪の開催が決まった2014年からは、地域限定旅行業に参入し、「Akiba Deep Travel」をスタートした。スタンダードツアーは、秋葉原の定番スポットを巡るというもので、メイドカフェの1ドリンクのサービス付き。昔ながらの電子パーツ街やフィギュアグッズ、メイドカフェ体験、秋葉原ならではのおみやげなど、秋葉原にまだ行ったことがない方に好評なツアーだ。
海外のお客様と秋葉原をつなぎたい。
サザンオールスターズ
Akiba.TV ( https://akiba.tv/ )
Akiba.TV YouTubeチャンネル ( https://youtube.com/akibatv )
Akiba Deep Travel ( https://akiba.tours/ )
Deepon ( https://deepon.club/ )
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※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
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オノデン本館 Akiba.TV STUDIO
東京都千代田区外神田1-2-7
北越谷の桜
埼玉県越谷北越谷
・増山涼夕( Harete )
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
吉岡さんとの出会いは都内にあるシェアオフィスでお会いしたのが始まりで、神田カレーグランプリのポスターを目にして声をかけたのをきっかけでした。キャリアについてはあまり知らずインタビューに臨んだのですが、ゲーム会社にいらっしゃったという話から秋葉原愛まで終始楽しい時間を共有させていただきました。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |