看護師から、地元の高千穂にあった旧診療所を改装してゲストハウス「さんかく」を開業した後藤あすかさん。
宮崎県 高千穂町にある客室4つの小さな宿の女将。 頼れる大工さん、家族やゆかいな仲間たちと古い空き家をトンカチして、2019年8月に宿さんかくをオープン。 暮らせばくらすほど魅力的なこの場所を楽しみながら、みなさんが来ることをお待ちしております。ぜひ、一緒にいろんな高千穂さがしましょ~◎
宮崎県高千穂町で生まれ育ち、中学生の頃には看護師になりたいと志して、看護科がある高校に進学。必要とされる仕事をしかったのと、早く自立したかったそうだ。岡山県にある看護学校を卒業し、兵庫県の市民病院に勤めた。30歳くらいになる頃には、故郷の高千穂に帰りたいという気持ちが強くなってくる。しかし山間部の町で、自分はどうやって楽しく暮らせるのかと不安にもなったという。慣れ親しんだ兵庫県を離れて帰ることを決意するくらい大好きな高千穂を、しっかり堪能しながら楽しく暮らすためには自分は何を生業にすれば良いんだろうと模索した。
自分はどんな時に一番楽しいのだろう。そう考えた時、わくわくするような面白い人たちに囲まれてる自分を想像した。その時々を楽しんでる人と一緒にいる時間は、私自身をわくわくさせてくれる。それなら、面白い人が集まる場所を作りたい!と考えた。趣味のひとり旅でよく使うゲストハウスのことを思い出し、自分も高千穂でゲストハウスを開こうと思った。地元に戻り、開業するまでの5~6年間はカフェで働いたりしながら、物件を探した。そんな中2016年に、小学生の頃に通学路で通っていた途中にあった診療所を見つける。もう25年以上前には閉院していて空き家となっていた。大家さんもすごく前向きに話を聞いてくれたのだが、当時の法律では自分の考えるゲストハウスをそこでやるのが難しく、この診療所跡の物件を断念した。
その後2019年に簡易宿泊所に関わる法律が改正されることをきっかけに、後藤さんは一度は諦めた診療所跡の物件での開業に向けての第一歩を踏み出す。看護師時代にひとり旅をしていて、さまざまな地域やその魅力に触れ、高千穂の美しさを改めて実感した。その地域の人と触れ合うことで旅の魅力が広がることを実感し、地元・高千穂にも旅人と地元の人が触れ合うことのできる場所を提供したいと思うようになった。そしてゲストハウスの経営ノウハウを学ぶため、開業合宿にも参加。開業しての日々は充実していて、毎日楽しみすぎて困るくらいだった。コロナ禍では、近くの農家さんやいろんなお仕事をお手伝いする機会が増えて、より高千穂の暮らしを濃く味わえている感覚もある。
言語化できない高千穂の風景、農業やそこで暮らす人がつくる風景。人と人がつなぐ風景が好きだと気づいた。
建物改装前に片づけ作業の時に出てきたもので、昔に銀行などで配っていた三角マッチ箱を見つけた。ゲストハウスの名前を考えていた時、そのマッチ箱が目にとまり、『さんかく』という名前が浮かんだ。小さい子どもから高齢者までが覚えやすく親しみやすいということで名付けたという。部屋数は4つあり、「サンドイッチ」「おむすび」「テント」「おやま」と全て三角形にちなんだ名前を付けた。
自分が見てる高千穂を伝えたい、暮らしていて面白い町だというのを体感してほしい。
現在、ゲストハウスの一部を改装中でワーキングスペースも出来る。
シロップとジャムづくり
Instagram (@sankaku.house)たかちほ 旅人とまちの宿 さんかく
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竜ヶ岩の滝
宮崎県高千穂町上野
波照間島
沖縄県石垣市美崎町
・加藤瑛美(古民家宿ホニャラノイエ)
・片山文恵(ゲストハウス KAM INN)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
加藤さんからの紹介でインタビュー。宮崎には小学校の修学旅行で行ったっきりなので、高千穂にも遊びに行きたいと思いました。ゲストハウスお邪魔させていただきます。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |