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【山形】本間真生(金山町地域おこし協力隊)

大学卒業し山形県で地域おこし協力隊に。関係人口増加を目指し、かわらばん「やんばい」や仕送り便など企画する本間真生さん。

プロフィール

本間 真生(ほんま まさき)

1999年生まれの新潟県出身。山形県東北芸術工科大学卒業のち金山町地域おこし協力隊着任。今年で2年目。ミッションは関係人口増加で、魅力の発信やツアーを行っています!

高校時代にコミュニティデザインに出会う

3歳までは福島にいて、親の転勤で新潟市に引っ越してきた。小学生からバレーボールを始めて高校まで続けていた。高校時代に東北芸術工科大学の夏合宿があり、そこでまちづくりについて学んで、地域に対して熱い想いを持った大人たちがいることに感激し、まちが面白いということに気付かされた。合宿では課題解決する案を発表するというものだった。人の声を聞き出して、目には見えないデザインをし、人の心を動かしていく。そこにパワーがあって、地域を元気することに楽しさを感じた。

高校を卒業後し、東北芸術工科大学のコミュニティデザイン学科に進学。山形県大江町を舞台に、空き家を改修した利活用に取り組む。銀行跡をリノベーションした「大江町まちなか交流館 ATERA」が2018年にオープン。1階はカフェと銀行時代の金庫をそのまま使ったギャラリー。2階はラウンジスペースと、講演会などができるレンタルホールになっている。4期目の学生として関係人口を増やすことを目指し、子育てママを応援するプロジェクトを行いワークショップを開催。マルシェに出店するところまであと推しした。

大学を卒業し、地域おこし協力隊に

就活が始まった頃、東京でまちづくりに関わる会社に勤めたいとも考えたが、学生時代から困難な方向に向かうと自分が成長できると教えてもらったことを思い出し、今の自分がどこまでできるか挑戦できることを目指そうと思った。そして山形県の金山町地域おこし協力隊で卒業後はスタートすると決めた。協力隊では関係人口の増加がミッションで、まず「地域の魅力発信」としてからわ版『やんばい』やSNSで情報発信することから始めた。『やんばい』とは山形では「程よく」とか「良い具合に」という意味で使っている言葉で、地域の人たちがよく口にしていたことから名付けた。

からわ版『 やんばい』は、自身の活動を伝えると、まちの人にまちをより好きになってもらうためにつくりはじめた。2021年の1年目は、紙媒体のかわらばんを制作。取材を自分で行ってデザインはデザイナーにお願いした。2100部印刷して、地域に全戸配布と山形県内でも配布した。翌年は毎月、ポストカードにして地域の魅力を発信。ポストカードにしたのは、周囲の人に手渡してもらい、誇りに思ってもらいたいとの願いもこめている。

仕送り便でオンライン料理教室

2022年9月、金山町のニラと米の娘ぶた、鮭川の珍しいきのこなど地域の食材を送りオンラインで料理し、農家さんと交流する仕送り便企画を実施。セットの仕送り便には野菜の他に、手書きの手紙とレシピも同梱した。15人の参加者と同時にオンラインで繋いで、餃子は一斉に作りはじめ、一斉に終わるのが難しかったと話す。

 

ほかにも、まちを巡るためのサイクリングマップの制作や、高校生の地域探求サークルのサポートなどの活動。そして狩猟免許を取得し活動の幅を広げている。今後は、空き家を探して、そこを改修しコミュニティスペースもつくるという。1階は関係案内所やカフェ、お土産売り場など、まちのひとも外の人も集まる場所にする。2階はシェアハウスかゲストハウスのような機能を考えてるそうだ。

これからどうしていきたい

今後は、空き家を探して、そこを改修しコミュニティスペースもつくるという。1階は関係案内所やカフェ、お土産売り場など、まちのひとも外の人も集まる場所にする。2階はシェアハウスかゲストハウスにしたい。

パッションポイント

狩猟(鴨)

チケット(私のできること、得意なこと)

くらしツアーできます
・まちなみ案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

神室山(かむろさん)

お気に入りの場所(アウェイ)

大崎上島(広島県)

つながり

小川喬之(安芸高田市地域おこし協力隊)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

小川喬之さんからの紹介でインタビュー。ちょうど話を伺う前に雑誌『ソトコト』でも紹介されていて、アイデアが面白いと思いました。かわらばんやポストカード、仕送り便などどれでも人の温もりを感じる企画で素敵です。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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