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【横浜】近藤拓馬・杏樹(はれとけ家)

福島県の西会津で空き家活用をはじめ、横浜市の鴨居を拠点に夫婦で建築とイラストの活動や隣人づくりをおこなっている近藤拓馬・杏樹夫婦。

プロフィール

近藤拓馬
はれとけ家/建築デザイナー

1989年千葉県松戸市生まれ静岡県浜松市育ち。大学時代は福島県郡山市で建築を学び、東日本大震災を経験する。震災をきっかけに7年間福島で過ごす。大学卒業後は横浜の設計事務所オンデザインパートナーズで建築設計を行う。大学時代に後輩とタコ部屋暮らしをしていたアパートのリノベーションをやることがきっかけで合同会社あしたのアーキテクツを立ち上げ福島へ戻る、西会津町地域おこし協力隊に入隊、地域の空き家活用を実践。その後拠点を横浜市鴨居のTHE GUILD に移し、無印良品のリノベーション「MUJI HOUSE」へ入社。マンションや団地のリノベーションを行う。

その後、空間デザイン事務所 itte 主宰。住宅設計、マンションリノベーション、店舗設計、地域づくりを行う。一方で、夫婦で建築×イラストによる暮らしの隣人づくりをする取組み「はれとけ家」を実践中。未来の隣人づくりのお手伝いを目指し活動中。

 

阿部杏樹
こんどはれとけ家/イラストレーター

1996年生まれ。高校時代に美術工芸科で美術全般を学び、大学でメディア全般を学ぶ。大学時代は学業と並行して国際的な劇団に所属し、歌、ダンス、ミュージカルを英語で行い、公演やイベントに参加するなどの活動を行う。その後当劇団に就職し、指導者として歌、演技などの指導を行う傍らで、公演インタビューの背景イラスト、公演プログラムのデザイン、グッズやロゴの制作に携わるなど、イラスト関連の業務を請け負う。

2022年にはれとけ家としてイラストの活動を本格化するため転職し、個人の活動としてSNSアイコンや似顔絵を始めとするイラスト制作や、建築×イラストの掛け算で、イラストから建物の使い方や暮らしの想像をし、未来の隣人づくりのお手伝いを目指し活動中。

学生時代に過ごした福島で地域おこし協力隊

近藤拓馬さんは、千葉県松戸市に生まれて3歳の時に静岡県浜松市に引っ越した。学生時代から美術や書道が好きで、大学は日本大学に進学。福島県郡山市で建築を学んだ。3年生の時に東日本大震災が発生。当時は就活中で、震災直後の福島での貴重な体験のために残った方がいいか検討し、研究生として1年間残り過ごした。それを機にその後大学院にも進んで、地域に関わる仕事に就きたいと考え、横浜の設計事務所に就職した。仕事は主に住宅やオフィスの設計、地域と関わる場づくりをする拠点の運営を行いながら5年間勤める。

大学時代に後輩と一緒に住んでいたアパートが、数年してリノベーションするという話になり、郡山の設計事務所で働いていた後輩のもとに相談が来た。そこで近藤さんに一緒にアパートのリノベーションをしようと誘われるきっかけになり、「合同会社あしたのアーキテクツ」を立ちあげ福島県に戻ることとなった。また同時期に西会津町地域おこし協力隊でも活動を始め、地域の空き家活用の対策を行った。

夫婦の出会い、共に仕事をはじめる

奥さんの杏樹さんとは、横浜で働いている時に出会って交際を重ね現在は婚約中。杏樹さんは千葉県習志野市出身、小さな頃から絵を描くのが好きで、漫画家に憧れていた。美術工芸系の高校に進み、大学はメディア全般を学んだ。学生時代に国際的に活動する劇団に入り、ミュージカル公演などに出演する。卒業後はその劇団に就職して子どもたちにダンスを歌を教えたり、舞台のチラシやロゴのデザインを担当した。

横浜のギルドを拠点に隣人づくり

横浜線鴨居駅から徒歩10分程度にある地元の工務店である桃山建設の木材加工場と賃貸住宅をリノベーションして暮らしをカスタマイズして地域とつながる拠点「THE GUILD」でお二人は現在過ごしている。一時は西会津への移住も考えたが、働く環境や日本中の地域や人とつながりながら過ごしていきたいことを考えて横浜に拠点を戻すことに決めた。「次の暮らしのふつう」を探求するため2021年からMUJI HOUSEに勤めたのち、建築デザイン事務所 itte を開始。住宅設計やマンションリノベーション、地域づくりを行っている。さらに夫婦で建築とイラストによる暮らしの隣人づくりをする取組み「はれとけ家」を開始した。現在は地域の人たちと関わりを持ちながら過ごせしていける環境をつくるため月1程度で地域にひらかれたイベントを企画中。いずれは地域の人とも一緒にイベントをつくり、みんなで地域の暮らしを作り上げていける関係性を構築していきたいと考えてる。

これからどうしていきたい

拓馬さんは、建築設計に限らず、誰かの生き方や暮らし方を実現するために、自分たちのできること、隣人づくりの手段を増やしていきたい。また地域の人たちや一緒に鴨居で何か面白いことをしたい人とつながっていきたい。

杏樹さんは、イラストをメインに生計をたて、動画、アニメの技術を身につけて誰かの暮らしの役に立てるような活動をしていきたい。

パッションポイント

近藤拓馬 / 大乱闘スマッシュブラザーズ

阿部杏樹 / 収納、整理術

公式サイト、出版物など

はれとけ家 HP

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Instagram(@itte_studio)itte / 近藤拓馬

Instagram(@anjuabe)阿部杏樹@はれとけ家

チケット(私のできること、得意なこと)

・隣人をつなげます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

鴨居駅近くの鶴見川河川敷

お気に入りの場所(アウェイ)

高戸小浜海岸

浜松

つながり

新井由羽(社会学習塾いろは)

早川真介(早川記録)

・羽根田将宏(合同会社ビーバー)

小野寺涼(ajala)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

新井さんからの紹介でインタビュー。共通の友人も多く、引き出しが多そうな印象で時間が足りなく感じました。またゆっくりお話を伺いに鴨居に遊びにいきます。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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