海外の再開発

米ディズニーがカリフォルニア州でまちづくり開発

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テーマパークの知見を生かし街開発

米ウォルト・ディズニーは、米国で居住区の開発に乗り出すと発表した。住宅・施設の設計や、住民コミュニティーの運営にテーマパークの知見を生かす。完成時期や総工費などは明らかにしていないが、レジャー関連企業の新規事業のモデルとなる可能性がある。

カリフォルニア州南部の渓谷地帯、コーチェラ・バレーで最初のプロジェクトを始める。24エーカー(約9万7100平方メートル)の湖を囲む一帯に、一戸建てやコンドミニアムなどさまざまな種類の住居を設ける。55歳以上のシニア層に住んでもらう区画も用意する。

ディズニーランドなどの設計・開発を担う「イマジニアリング」と呼ぶチームが居住区の開発に携わる。完成後は、パークでゲストサービスの訓練を受けたキャスト経験者が、居住区の自治会を運営するという。料理教室や健康増進プログラムなどに参加できる会員制度も整備する。

パーク部門会長のジョシュ・ダマロ氏は「(物語を伝える)ストーリーテリングを、ストーリーリビングに発展させる」と語った。ディズニーは2023年が創業100年にあたり、自社の資産や知見を生かせる新規事業を模索していた。外部の住宅メーカーなどとも連携し、米国の他の地域での居住区開発も検討する。

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