東日本の再開発

成田空港隣接地にゲートウェイ成田、球体型デジドームやホテル

投稿日:2024年5月10日 更新日:

成田国際空港隣接地にGATEWAY NARITA、25年秋ごろ着工

不動産やファンド事業などを手掛ける共生バンク(東京都千代田区、柳瀬健一代表取締役)は9日、成田国際空港(千葉県成田市)の隣接地約45・6ヘクタールに、総延べ約38万平方メートルとなる複合施設を計画していると発表した。球体型の施設「デジドーム」やフードテックの研究・開発拠点となるR&D(研究開発)施設などを整備する。敷地は造成工事中。建築着工は2025年秋ごろの見込み。一部開業は27年3月末を予定する。

コンセプトに「日本版フードバレー構想」の具現化などを据えた。次世代のメガトレンドを捉えたまちづくりを掲げる。
計画施設の名称は「GATEWAY NARITA」(ゲートウェイ成田)。建設予定地は成田市小菅地区。デジドームやR&D施設をはじめ、▽商業複合施設▽ランニングトラック▽ホテル▽冷凍貯蔵施設▽バスターミナル▽駐車場棟-などを整備する。集客数は年間400万人を目指す。


ランドマークとなるデジドームは、全面をLEDスクリーンで覆った球体のエンターテインメント施設。スクリーン面積は6000平方メートルに及ぶ。アリーナの客席数は5000席以上を設ける。


ホテルは客室に大型デジタルディスプレーを完備し、デジドームのコンテンツを楽しめるようにする。R&D複合施設は日本食の輸出拡大を支えるフードテックイノベーションセンターとして、国際会議場や国際展示場、配信可能なキッチンスタジオなどを整備する。
デジドーム前の広場地下に大型バスターミナルを配置。発着バース20台を確保する。ホテルと商業複合施設を結ぶ500メートルのランニングトラック「LEDウェルネスリング」も設ける。


マスタープラン作成と全体の施設デザインはラグアルダロウ アーキテクツが手掛けている。各施設の設計、施工は「候補者はいる」(共生バンク担当者)ものの、未定という。26年12月までに一部施設の施工と開業準備を進める。27年3月末に商業複合施設とデジドームを先行して開業する。

敷地面積:約45.6万㎡
総延床面積:約38万㎡(予定)
開業時期:2027年3月を予定(※一部開業)
予定建築物:商業複合施設、ランニングトラック、デジタルドーム、ホテル、冷凍冷蔵貯蔵倉庫、フードテック、R&D複合施設(国際展示場、国際会議場、キッチンスタジオを含む)、バスターミナル、駐車場棟等

-東日本の再開発
-

執筆者:

関連記事

横浜関内に商業と住居の産学連携複合施設

JR関内駅前に再開発ビル JR関内駅と尾上町通りにはさまれた、旧市庁舎街区に隣接する約1.4haとなる。今年度から都市計画協議・事業計画案を検討し、2023年度都市計画決定、2025年度権利変換計画認 …

みなとみらいに、新高島駅直結の30階建てビルと商業施設

低層階ににぎわい施設 新高島駅と接続され、地上30階建てのウェスト棟、地上15階建てのイースト棟がクイーンズモールを両サイドに建設される。 ウエスト棟 26階~30階が「ホテル」 9階~24階が「賃貸 …

JR山形駅前ビブレ跡の再開発計画案が発表

山形ビブレ跡地などを再開発 「旧山形ビブレ」の跡地を含めたJR山形駅東口について、山形市は、再開発案を発表した。 再開発地域の面積は、旧山形ビブレ跡地と北側の民間ビル2棟に市道を合わせた3711平方メ …

横浜MM21のパシフィコ隣接地に、2万人収容アリーナと20階建ホテル

みなとみらいに新アリーナ 横浜市のみなとみらい21(MM21)地区60・61街区に2万人を収容する国内最大級の音楽専用アリーナとホテル棟、オフィス棟など総延べ6・7万平方メートル規模の複合施設を建設。 …

24年春に「ららアリーナ東京ベイ」開業へ、三井不動産とmixiが開発

ららぽーと隣接地に大型アリーナ ミクシィと三井不動産が、千葉県船橋市に収容数1万人以上の大型多目的アリーナ「ららアリーナ 東京ベイ(LaLa arena TOKYO-BAY、仮称)」を計画。 三井ショ …