東京駅前に日本一高いビルを建設
三菱地所は、東京駅日本橋口前に位置する常盤橋街区3.1ヘクタールを再開発し、2027年度に高さ390mの超高層複合ビルを含む4つの棟と7000m2の広場を開業すると発表した。街区名称を「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」、街区内に建設・計画中の2棟のタワーの名称を「常盤橋タワー」、「Torch Tower(トーチタワー)」
オフィス、変電所、下水ポンプ場、駐車場などに使用しない非業務面積として約6万m2を想定している。非業務面積には、約7000m2の大規模広場は含まない。約6万m2の中に、最大規模となるB棟を中心に、商業施設、ホテル、展望台などを配置する予定だが、非業務面積の比率を含めて、今後、詳細を決定する。
三菱地所の「常盤橋街区再開発プロジェクト」の一環で、JR東京駅の八重洲口の北側にあたり、現在は朝日生命大手町ビルやJXビル、大和呉服橋ビルが立っている。ここに4棟のオフィスビルや変電所施設、下水ポンプ場などが建設される計画。
A棟とB棟の間に7000平方メートルの大規模広場ができる。
常盤橋タワーの規模は、高さ212m、地上38階(建築基準法上、地上40階)、地下5階。Torch Towerは高さ390m、地上63階、地下4階。竣工予定は、常盤橋タワーが2021年6月、Torch Towerが2027年度。
Torch Towerでは、都心最高層クラスの展望施設、約100室の国際級ホテル、約2,000席の大規模ホール、約4,500坪の商業ゾーンを整備。加えて、呉服橋交差点地下歩行者通路の整備や、約7,000m2の大規模広場を活用した帰宅困難者支援機能の強化等を行なう。 展望施設は62階、および屋上階。都心を眼下に見ることができるほか、富士山をのぞむことができる。
ホテルは57階から61階。ホテルロビー階は外気を取り入れるデザインとし、300m超の高さでありながら、緑と風に包まれる空間になるとしている。 大規模ホールは3階から6階で、現代の芝居小屋をモチーフとしているという。
常盤橋タワーとTorch Towerの間に完成する広場とのコンテンツ連動によるイベント展開を可能とする。 商業ゾーンは地下1階から地上6階。日本の文化を五感で味わえる飲食店舗とエンターテインメント施設を中心とした構成を予定。商業ゾーンの一部には、銭湯発祥の地といわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」を、広場の一角には横丁空間の整備を予定する。なお、7階から53階はオフィス。