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【茨城】中林まどか(イラストレーター・漫画家)

つくば市役所でキャラクターを活かしたプロモーション等に関わって独立。地域に根ざしたイラストレーターとして活動する中林まどかさんにインタビュー。

プロフィール

東京都渋谷区生まれ。
筑波大学芸術専門学群へ進学し、つくばでの生活をスタートさせる。同大学院 人間総合科学研究科 芸術専攻を修了。学生時代の主な研究テーマは「実在する場所を舞台としたマンガ表現」。 修了後は、つくば市職員として5年間勤務。事務の他、市の広報・プロモーションに係るさまざまなイラスト・マンガ・デザイン等を担当。2021年からは、つくばを拠点にフリーランスのイラストレーター・漫画家として活動しながら、引き続き地域の魅力発信に関わっている。

絵を描きたくて専攻を変えた大学時代

子どもの頃から絵を描くのが好きだったという中林さん。きっかけは、絵が上手な兄の存在が大きく、とても羨ましいと思い自分も描き始めたそうだ。好きな漫画は『鋼の錬金術師』で、好きな作家は『よつばと!』のあずまきよひこ先生。筑波大学へは芸術学を学ぶために入ったそうだが、周りで絵を描いてる人たちに感化されて、2年生から専攻を移動し、そこから漫画やイラストを描く日々が続く。生活する中で、都会的な部分と豊かな自然が共存するつくばに魅力を感じ、地域に愛着を持つようになった。大学院の修了制作ではつくばを舞台にした漫画を制作し、自分はこの地域が好きなんだなと実感したという。

イメージキャラクターを相棒に、、駆け抜けた市職員時代

大学院を修了後は、つくば市役所に入庁し広報担当部署に所属して、広報紙の作成やプロモーション等を担当していた。職員時代に深く関わりがあったのが、筑波研究学園都市建設閣議了解50周年を記念して生まれたキャラクター『フックン船長』。公募で生まれたキャラクターで、「自然(フクロウ)」と「科学(ロボット・宇宙飛行士)」をモチーフとした、宇宙飛行士型ふくろうロボットだそうだ。このキャラクターの様々なデザイン展開を行い、街中の自動販売機やデザインバス、LINEスタンプを手掛けたのは中林さんだった。

2020〜2021年に国際宇宙ステーションへ長期滞在した野口宇宙飛行士に、市民の寄せ書きを託したフックン船長のぬいぐるみを記念品として持っていってもらうプロジェクトにも関わり、ぬいぐるみのデザインを担当した。「宇宙に行くことを夢見ている」フックン船長が無事に宇宙滞在を果たした時には、自分のことのように嬉しかったという。

筑波大生と共にインスタ映えスポット紹介

2017年からは筑波大学の学生と協働で『つくジェニックMAP』を毎年作成した。つくばのフォトジェニックな場所を学生ならではの視点で切り取り、タブロイド版にまとめて紹介する取り組みで、筑波大学学園祭「雙峰祭」(毎年11月開催)で無料配布した他、市役所や市ホームページでも公開している。より多く「つくばファン」になってもらうことを目指し、中林さんは漫画・イラスト作成担当として参加。表紙1面を漫画にすることで手に取ってもらいやすくした。

フリーランスとしての一歩を踏み出す

つくば市役所では、周りの人々に支えられながら、職員でないとできない仕事や、自身の技術で人に喜んでもらう経験をたくさんすることができたが、事務を本業としながらイラストを描いていたので、両立の難しさも感じていた。もっと妥協しないで専念したいとの想いも強くなり、2021年に独立。現在は引き続きつくば市の地域活性化に関することや、研究機関・大学の広報に係るイラスト・漫画の作成などを行っている。

現在関わっている仕事として、つくば市吉沼地区の活性化協議会での取り組みを挙げ、この地区では地元を愛してる人が多く、イラストで人間性を表現していきたいと語る。また、市のまちづくりを進めるつくばまちなかデザイン株式会社が立ち上げる note の記事の執筆やイラストも担当することに。つくば市の様々なことをテーマに、キーパーソンへの取材も行っているそうだ。また、自主活動として、つくばの素敵なお店等を舞台に物語を創作し、勝手に魅力発信マンガとして発表も行なっている。

これからどうしていきたい

引き続き地域性をテーマに活動したい。つくば以外、茨城県内様々な地域でも活動の場を広げ、茨城全体の魅力発信に関わっていきたい。

パッションポイント

箏曲、さんぽ、ラジオ、怪談

公式サイト、出版物など

公式サイト

Twitter まどか ( @chu_rin_mdk )

Instagram まどか( @chu_rin.mdk )

JK、外国人の彼氏から#本日の日本を気づかされる。(絵とマンガ:中林まどか)

主人公るみはJK(女子高校生)。るみが外国人彼氏・るいとの交流を通し、日本文化や日本の魅力に気づく様子をコミック&エッセイで紹介する。
作:鷲田るみ・鷲田美加
絵:中林まどか

チケット(私のできること、得意なこと)

・つくば駅から徒歩圏内の公園をまとめた手描きMAPあげます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

研究学園駅前の歩道橋からの景色
茨城県つくば市研究学園5-9-1
筑波山が正面に見える

お気に入りの場所(アウェイ)

山中湖
山梨県山中湖村
中高校生時代に部活(箏曲部)の合宿でよく行っていた。

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つながり

はしもとあや (まんが家)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

流山のはしもとさんからの紹介。どことなくジブリっぽい絵のタッチで、お話を伺ってると好きな絵としてジブリ作品も挙げられていたのでその影響もあるのかなと思いました。一度だけつくばに行ったことがあり、その時に立ち寄った松見公園の話で盛り上がりました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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