【兵庫】松岡大悟（NPO法人TUKULU）
家業の建築塗装店を継ぎ、地元の仲間とNPO法人TUKULUを立ち上げ、制服のリユースやコミュニティスペース運営、町議会議員としても活躍する松岡大悟さん。
プロフィール
松岡大悟 まつおかだいご
株式会社松岡塗装店代表取締役・香美町議会議員・NPO法人TUKULU・株式会社まるにわ
1974年生まれ。22歳で地元兵庫県香美町にもどり家業である建築塗装業を営む。商工会青年部、消防団等まちとも関わり続け、2015年に地元仲間とまちづくりNPO法人TUKULUを設立し、移住定住施策やコミュニティスペースの運営を始める。2021年からは香美町議会議員としても活動している。目指すは建物だけではなく、まちをも塗り替えるペインター。
家業の塗装店を継ぐ
兵庫県香美町は日本海側に位置し、山陰海岸国立公園、氷ノ山後山那岐山国定公園の一部を有する町で、2005年に合併して誕生した。そこで生まれ中学生まで過ごし、高校は隣県にある米子工業高専に進学。中高校生の時に誰もが考える一度は親元を離れてみたいとの考えから、寮生活がある学校を選んだ。卒業する頃は就職難で、就職以外の道を学校から薦められたこともあったが、実家の塗装店を継ぐことを決めて地元に帰った。
家業の塗装店自体は経営状況が良くなく、会社としての存続も不安な状態であった。地元に帰るとすぐに商工会の青年部や消防団などいくつかの団体に所属することになり、仕事を終えては会合に行く日々を過ごしていた。23歳の頃に結婚をして子どもにも恵まれたこともあって、家族だけが唯一の希望でもあった。町が疲弊していて、とても自分の商売の未来が見えない現状があり、なにか新しいことをしないといけないと考えるようになっていく。
NPO法人TUKULU立ち上げ
35歳になった頃、ものではなくキーパーソンなど人が話題となって注目を集めると町を知ってもらえることに気づいた。30代から40代になるタイミングで商工会の青年部を卒業することになって「まちづくりは卒業、本業に専念して」と言われた。その時疑問に感じ、町の中にあるペンキ屋なのに、まちづくりをせず商売だけやるというわけにいかない。卒業したら町や地域と関われなくなる。何か任意じゃない団体を立ち上げてみようと考えた。そしてNPO法人TUKULUを2015年に設立。まちにコミットしようと同級生や後輩たちに声をかけて立ち上げた。
2016年から移住定住相談窓口の業務委託を受けるようになって、まちづくりに主体的に関わるようになった。他にももったいないプロジェクトとして、制服
スタディツアーやレンタルスペース glass のオープン
また、香美町のスタディツアーを(株)リティラバと共に企画。町を知ってもらったり、社会課題に触れてもらうツアーで、空き家でペンキを塗ってもらうワークショップを開催したり、獣害被害の課題のツアーを企画して、被害の現状を知って、どう共存していく方法が考えたり、参加者でかかし作る体験や、警告看板を作ったりした。2017年には空き店舗をコミュニティスペースとしてリノベーションし「レンタルスペースglass」をオープンした。
コワーキングとして利用できる他、PTAやグループの会議など日々まちの人が集まる場ができた。そこで大人だけではく学生ともつながっていく。かつては、新しいことが始まらない町だったが、このまちの出身者たちで他県で働いている人たちが、自分の町に興味を持ち始め、地元に帰ってくる頻度が多くなったという。自発的に20代の若者たちがプレイヤーとなって行く様子が何よりも嬉しいと語る。
そうした若者たちを支えていきたいと、2021年4月からは香美町議会議員として立候補し当選。自分が議員になったことで、それまで関心を寄せてなかった若者たちがSNSで応援してくれたり、政治を身近に感じてくれるようになっていった。
これからどうしていきたい
香美町をなんとかしたい、健全に持続可能なまちにしたい。
パッションポイント
ビール
公式サイト、出版物など
チケット（私のできること、得意なこと）
| ・まちを案内します。 |
| ・政治の話からまちづくりの話など分野ごとに話できます。 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
お気に入りの場所（ホーム）
レンタルスペース glass
兵庫県美方郡香美町香住区香住1584-1
お気に入りの場所（アウェイ）
鳥取県鳥取市
MARCHING bidg.
鳥取県鳥取市栄町627
つながり
・木津歩（居候男子）
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
取材後記
木津歩さんからの紹介でインタビュー。地元の仲間たちとNPO法人を立ち上げスタディツアーやリユースなど面白い取り組みをされていて素晴らしいと思いました。日本海側にはまだ訪問したことがないので足を運びたいです。（野田）
| インタビュー・野田国広（編集部） グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |