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【滋賀】植田淳平(長浜経済新聞/ホレボレ滋賀)

IT企業から地域おこし協力隊となり、滋賀県長浜市に移住。「長浜経済新聞」や「オカンの発酵便」など地域商社として地域の魅力を発信する植田淳平さん。

プロフィール

合同会社MediArt
代表社員 植田 淳平

東京でIT会社勤務を経て、2015年に滋賀県長浜市の第1期地域おこし協力隊として移住。協力隊任期中からクラウドファンディングの活用をサポートするようになり2018年起業。地域商社として地域の魅力に光をあてることをモットーに販路拡大支援をしている。2021年3月からはローカルWEBメディア「長浜経済新聞」をスタート。クラウドファンディングは年間平均で40件以上のプロジェクトを組成し、累計1億円以上をサポートしている。

CAMPFIREの戦略的パートナー。准認定ファンドレイザー、BASE Partners、公益財団法人江北図書館 理事。

写真:山崎純敬

 

滋賀県に移住しクラファンで地域をサポート

岡山県真庭市で生まれ育ち、高校を卒業して岡山市内で仕事に就き、2007年から上京してGMOソリューションパートナーに転職した。IT広告の営業を勤めたのち、転職。その会社で海外視野立ち上げのチャンスがあり、セブ島に5年間移り住む。その後再び本社に戻った。東京では約200人近く生活するソーシャルアパートメントで暮らしていて、そこで滋賀県長浜市出身の友人から長浜で地域おこし協力隊の募集してる話を教えてもらい興味を抱き応募した。その頃は個人でもアーティストたちを取材してPRすることもやっていたので、募集内容の文化芸術の地域振興策とも一致して好きなことが出来ると思った。2015年12月から、滋賀県長浜市に移住して地域おこし協力隊になった。

クラウドファンディングが都心では耳にし始めた頃だったが、滋賀県内では馴染みもノウハウを知ってる人も少なかった頃で、たまたま知り合った女性グループが滋賀県木之本町で古民家を改修してカフェしたいとクラウドファンディングの挑戦をしようとしていた。そこで協力隊の活動としてサポートをし、クラファンは無事成功をおさめた。その時、目標金額以上に自分たちと地域の力でカフェができたことを実感する。地域でチャレンジする人のハードルを下げることで挑戦しやすい環境を作っていけると感じた。2018年11月末で協力隊を卒業して、合同会社MediArtを創業した。滋賀を拠点に特化型地域商社として地域の魅力を発見し、販路拡大のサポート。クラウドファンディングを活用して、年間30件ものプロジェクトを立ち上げた。

写真:山崎純敬

 

長浜経済新聞を創刊

2021年3月から、WEBニュースサイト『長浜経済新聞』を長浜市(湖北)の地域ニュースを配信す事業をスタートした。編集長は奥さんの睦美さんが務める。これまで取材をしていく中でいろんな課題を伺うこともあり、それが次へのビジネスの話になる。特にコロナ禍においてローカルニュースが重要だと感じたという。さまざまな事業者と出会いネットワークが日に日に大きくなっていった。

オカンの発酵便とホレボレ滋賀

まちづくり団体『ツボのソコ(事務局:合同会社MediArt)』は移住者、地元のオカンを中心に結成され、400年以上も暮らしに根付いた発酵を見直すことで、木之本の魅力を発信し、街や人との繋がりを増やすことで味の継承に取り組んでいる。その”発酵食”を家庭で味わえる発酵定期便を限定120セットで販売。定期便は味噌や漬物、鮒ずしなど年4回発送される。さかのぼること2019年秋に木之本のイベントで作成した発酵暦が、この発酵便をつくるきかっけになったという。

定期便と一緒に同封される冊子には、発酵食をイラストでわかりやすく紹介しつつ、家庭に代々伝わる秘蔵レシピや料理アレンジも掲載している。「ホレボレ滋賀」では、オカンの発酵便のネットショップなど、モノで暮らしを豊かにするをコンセプトに「惚れた」滋賀にまつわる食や暮らしが豊かになるアイテムを揃える。また商品のみならず、それぞれが持つ「ストーリー」や「惚れたポイント」も紹介している。

写真:山崎純敬

 

これからどうしていきたい

コミュニケーションを通じて地域をより良くしたい。木之本をよりよく楽しくなればいい。

メディアートの事業を大きくしていきたい。

長浜経済新聞、取材していけば好きになる、いつかは紙媒体をやりたい。

ホレボレ滋賀は、木之本の町に来てもらうきっかけをつくる、泊まれる場所、観光案内所をつくりたい。妻はヨガ教室もしてるので、リアルな場所でヨガをして、地域の人の健康、長生きできる社会を目指したい。

まちづくりでは、江北図書館の管理をすることになったので、明治39年に建てられた図書館を活用を考えたい。

パッションポイント

タップダンス(興味がある)

公式サイト、出版物など

合同会社MediArt

長浜経済新聞

ホレボレ滋賀

木之本文庫

チケット(私のできること、得意なこと)

・木之本のまち案内します。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

木之本にある地蔵坂の頂上から見下ろした景色

余呉湖(よごこ)
観光サイト

写真:山崎純敬

 

お気に入りの場所(アウェイ)

直島

つながり

渡辺葉一(ヒトツナギ)

・山崎純敬(写真家)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

渡辺さんからの紹介でインタビュー。話を聞く前から楽しみにしていました。地域の魅力をひとつひとつ丁寧に発見し育てていく様子が見えてきて素晴らしいと思いました。滋賀県は好きな場所なので、ゆっくり木之本町にも行ってみたいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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