大学を卒業してすぐ新潟県にある荻ノ島集落に移住。茅葺き集落を守る仕事や新たに出来る交流施設でのカフェ運営をはじめる橋本和明さんにインタビュー。
1994年大阪府茨木市生まれ。
京都府立大学公共政策学部公共政策学科卒業。
村・留学‐荻ノ島‐主催者 荻ノ島ふるさと村組合事務局長 燕三条ローカリストカレッジ2期生
大学4年の夏に新潟県のかやぶき集落 荻ノ島で行われていたインターンに参加。豊かな自然のある土地とあたたかい人に惚れこみ、大学卒業後に新卒で荻ノ島集落に移住。現代の百姓を目指す。現在は共感・共働してくれる荻ノ島集落のファンを増やし、住み継がれる集落としていくために日々模索中。2022年の春には東京オリンピックの新国立競技場を設計した隈研吾さんの設計したかやぶきの建物「陽の楽家」でカフェも開業予定である。
出身は大阪府で、大学は京都府立大学に進学し、地域に関わることを学んだ。4年生の夏休みに新潟県柏崎市の荻ノ島集落をインターンではじめて訪問する。大学を出てからは地域で暮らしたいと思っており、就活中で進路に悩んでいたこともあり参加を決意。荻ノ島集落は人口50人ほどで茅葺や屋根の古民家が集まる地域。インターンでは荻ノ島のお母さんたちにインタビューし、冊子にするというもので11人ほどインタビューをした。野菜づくりの話から、今の暮らしや戦争時代の話など、たくさん話してくれた。
また、家に帰ると食べきれないほどの野菜が玄関先に置いてあったり、手料理を振舞ってくれたり、この地域の方たちのあたたかさにふれ、卒業したら移住しようと決めた。大学卒業後、移住してきて1年目はインターンシップの制度を活用。2年目からは田んぼを借りて、「現代の百姓」として農作業や茅葺き屋根の改修、宿を運営する事務局や新聞配達、酒造で働いたりと1つの仕事に絞らずさまざまな仕事を掛け持ちながら暮らしている。
京都のPaKTが行っておる「村・留学」を、荻ノ島でも企画開催した。コロナ禍となる前までに4回実施して、10人ほど来てくれた。留学自体のプログラムは決まっておらず、参加者がまず村の人に会って話をし関係性を作ってから、そこで何をしたいかは参加者自身が決めていく。期間は9日間。最近は移住者も少しづつ増えてるというが、「村・留学」などを通じて集落を住み継がれる場所にしたいと語る。
荻ノ島集落の一角には、建築家の隈研吾さんが設計した、水田に浮かぶ縁側というコンセプトの「陽の楽家(ひかりのらくや)」という建物がある。2000年に完成し、壁を排除して可能な限り建具で取り囲むプランで、門出和紙を建具、床、壁と全面的に使用した。集落の景観に配慮して、ガラスを極力使わず、ガラスが普及する前の日本の伝統的手法を再生するために、障子貼りにした。延べ床面積は90平方メートルで、交流のための広間とトイレ、調理室というシンプルな間取りにしてある。
しかしこの建物も7年ほど使用されていなかったため、2022年にはここで、気軽に足を運べるカフェとして橋本さんがオープンさせる予定だ。ここで集落を知ってもらえる本が読めたり、地元の人と交流できたり、集落の人が作ったものも販売し、荻ノ島を楽しめるようにしていくようにしたいと語る
住み継がられる集落にしたい。楽しく過ごしていきたい。集落で酒米をつくり、それで日本酒を作るプロジェクトも来年からスタートする。
暮らし全体が趣味、スキー場も多い、スノーフィート
Twitter (@g100jobs)現代の百姓
・田舎は仕事がないんじゃないかと思われてるが、資格もスキルもない若者でも新卒で田舎で暮らしていけることを伝えたい。 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
荻ノ島集落
新潟県柏崎市荻ノ島
炭焼ききむら
京都府京都市左京区下鴨西本町45
公式サイト
・佐藤瑞穂(鍬とスコップ)
・門田和也(江神温泉)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
佐藤瑞穂さんからの紹介でインタビュー。新卒で限界集落に移住とはどんな方だろうと思いながらお話を伺いましたが、内に秘めた集落への想いを感じました。来年にできるカフェも楽しみですね。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |