パキスタンにて医療系NGOのインターンを経て東南アジアなどで医療支援活動を行う鈴木真帆さん。
鈴木真帆(すずき まほ)
特定非営利活動法人アイキャン(名古屋本部)代表理事
北海道夕張市生まれ、札幌育ち。正看護師。タイ王国チュラロンコン大学にて公衆衛生学修士課程修了。地元北海道の総合病院で看護師として勤務後、パキスタンにて医療系NGOのインターンを経て、主に東南アジアやアフリカにおいて国際NGO、公益財団法人、JICAで国際保健・公衆衛生分野で経験を積む。
フィリピンに住んでいた時にアイキャンと出会い、2007年より理事に就任、2021年より現職。現地を知る者として、現地と日本を繋ぎ循環するPay it forward(ペイフォワード)な世界を目指し、日々活動を行なっている。プライベートでは中学生・大学生の息子の母親。
北海道夕張で生まれ、札幌で27歳まで過ごした。阪神淡路大震災が発生し、人の役に立つ自分でありたいとの信念はその日から胸に決め、災害時に医療支援をしたいと思い看護師となって5年勤める。災害などが発生した場合、日本国内ではそうした復興は早いが、海外の発展途上国では復興が遅いというのを知ると、人の力が足りない。自分がその力になりたいと27歳で医療系のNGOのインターンでパキスタンに飛んだ。半年間そこでアフガン難民への医療支援についた。
半年はあっという間に過ぎ去り、女性が1人で外に出れず、全身を覆うよう身に纏うなどカルチャーショックを覚えた。海外にこそ自分のニーズがあると感じた。その後は結婚と出産をし、ご主人の仕事の関係でフィリピンに引っ越し、子育てをしながら現地で医療支援活動を開始した。首都マニラにはゴミの山があり、焼却されずどんどん積み上げていた。職を求め日銭を稼ぐ人たちがゴミ山で働いているのだが、怪我をしたり、病気になる人が絶えず、病院へ行く交通費もないため、重症化するリスクもあった。
当時関わっていたアイキャンがクニリックを運営していたので、そこにボランティアで関わることになった。その後もJICAなどで仕事をしながらボランティア活動も両立する日々。アイキャンでは2021年から代表理事を務めることにもなった。
現在、アイキャンはフィリピンで児童養護施設を運営しているが、海外にはキリスト教によるドネーション精神があるが、日本には寄付する文化がなく、震災復興で一時的に寄付が集まったとしても続くことがない。自分自身も親から適切な愛情を受けられなかったが、周囲の大人が助けてくれた。アイキャンの活動を通じて、人を助けることが特別なことではないことを知ってほしいと日々活動を続けている。
やさしさが循環する世の中を作っていきたい
ペイフォワードの精神の仕組みづくりをしたい
ヨガ
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・中村八千代(ユニカセジャパン)
・富田一聖(ドクターカフェ)
・中村晃子(コミュニティカフェ花みずき)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
中村八千代さんからの紹介。ちょうど日本に帰国されたタイミングでインタビューさせていただきました。海外支援の難しさは周囲でも同じく支援してるNGO団体の方々を見てるので知ってはいましたが、各国の現状のありより厳しさを知りました。自分にできることから一歩進めていきたいと思いました。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |