なかなか体験したくても敷居が高そうな舞妓さんとのお座敷遊び。熱田神宮の奉祝行事の舞踊や、料亭のお座敷などで舞妓さんたちは活躍されている。名古屋の日本舞踊「西川流」家元の西川千雅さんが、はじめての人でも楽しめるお座敷遊びや料亭の世界を案内してくれた。デビューしたばかりの舞妓 すずめさんたちと定番のお座敷遊びから、名妓連のお家芸「金のしゃちほこ」を体験した。
人材系の会社からNPO法人に転身。『 大ナゴヤ大学』や『 大ナゴヤツアーズ』で、人と繋がり地域の魅力を発信し続ける加藤幹泰さんにインタビュー。
1984年生まれ。名古屋市中川区出身。アメリカ留学と人材ビジネスのサラリーマン時代の経験から「ヒトの繋がりから生まれる可能性」を肌で感じ、「社会問題をデザインで解決しいく」という大阪のNPO法人で、コミュニティデザインを学ぶ。
現在、名古屋で「ナゴヤを面白がる人を増やす」というコンセプトで誰もが楽しく継続的に関われる街づくりのきっかけをつくる大ナゴヤ大学を運営すると共に、2017年3月より東海エリアの良いものを知る体験プログラムツアー「大ナゴヤツアーズ」の企画運営を開始。
大学はアメリカのタコマコミュニティ大学。当時はイチロー選手がシアトルにいて、その影響もあってシアトルの隣町にあった大学を選んだ。学生時代は留学生とアメリカ人との間でコーディネーターのようなボランティアをやっていたという。アメリカに留学したものの、うまく英語が話せずコミュニケーションがとれないという人が周りにも多かった。その時の経験から人と人とを繋げる楽しさを覚えたそうだ。卒業後はリクルートの代理店で6年間働く。大阪で働いていた時、地域に関することをやってみたいと思い、当時よく耳にするようになった『ソーシャルデザイン 』というキーワードを使って、地元名古屋で検索したそうだ。そこで目にしたのが『大ナゴヤ大学』だった。
『大ナゴヤ大学』は、東京の『シブヤ大学』の姉妹校で、一般向けの公開講座を実施していて、いわゆる学校法で定める大学ではなく、「町中がキャンパス」「誰もが先生、誰もが生徒」をキーワードに、人と人とのつながりを大事にし、地域の資源(人、モノ、場所)を活かしたユニークな授業をするコミュニティの一つだ。初代の学長に直接メッセージを送り、『大ナゴヤ大学』にジョイン。その後2代目学長に就任する。
名古屋の繁華街・栄のシンボルともいうべきテレビ塔がある。2011年にはアナログ放送の電波塔としての役割を終えてしまう。翌年にに名古屋市による久屋大通の賑わいを創出するコンペがあり、『ソーシャルタワーマーケット』と題し、テレビ塔の賑わい創出とオシャレでかわいいメルシェを集めた企画を提案し実現する。自分たちが行きたい公園で、音楽が奏でられ、セレクト型のマーケットがある社交場を作ろうという想いでイベントを盛り上げた。
当初は50店舗からスタートし、今年で10年目を迎える。昨年からコロナ禍で大変な状況だが、最近は200店舗近く出店者が集まっているそうだ。開催3年目からは出店料だけで開催できるようになった。
さらに情報発信として、テレビ塔周辺の魅力を伝えるフリー新聞「SOCIAL TOWER PAPER(ペーパー)」を発行したり、さらにそれを再編集し、写真と記事を追加して「SOCIAL TOWER BOOK(ブック)」も販売した。
『大ナゴヤ大学』の中で、まち歩きツアーを企画。名古屋の中で面白いコトやモノはあるかもしれないけど、どこにあるのか分からない。それを誰でも参加できる体験プログラムにして、お客さんが面白い体験を目指して外へ出かけ、身近にある魅力的なまちの面白さに出会っていく。そんなプログラムをセレクトショップのように集め、選ぶことも楽しんでもらおうと考えて「大ナゴヤツアーズ」はスタートしていく。東海エリアでしかできない体験型観光としても楽しんでほしい。これまで観光として取り上げられなかった、ものづくり、カルチャー、産業、自然などもディープに楽しんでもらいたい。
まち歩きを通じて、街中にアートが隠れてるのを見つけたり、若い人も興味を持って参加してくれてる。名古屋を再発見して欲しい。「名古屋市が魅力がない街ワースト1」という結果がきっかけで、それを打開したいとの想いから「大ナゴヤツアーズは生まれた。ほかの札幌や福岡などの政令指定都市と比較しても街への愛着心が少ない。暮らしやすさではTOP評価だとしても、暮らしと観光とはかけ離れている。「大ナゴヤツアーズ」では、趣味嗜好のテーマや個人旅行、純喫茶巡り、市場の朝市など人気だという。観光と暮らしがクロスオーバーし、地元の人も観光に出会える機会を作っている。
名古屋のソウルフード『きしめん』を手打ちから作って食べるツアーでは、最近きしめんを食べる人が少なくなってきて「きしめん離れ」と言われ始めてたので企画。愛知県めんるい組合さんに協力いただいて、職人さん直々に教えてもらいながら美味しい手打ちきしめんを作った。最後は冷たいきしめん(きしころ)を一杯ちゅるるんといただいた。
なかなか体験したくても敷居が高そうな舞妓さんとのお座敷遊び。熱田神宮の奉祝行事の舞踊や、料亭のお座敷などで舞妓さんたちは活躍されている。名古屋の日本舞踊「西川流」家元の西川千雅さんが、はじめての人でも楽しめるお座敷遊びや料亭の世界を案内してくれた。デビューしたばかりの舞妓 すずめさんたちと定番のお座敷遊びから、名妓連のお家芸「金のしゃちほこ」を体験した。
愛知県の一宮市、羽島市あたりに位置する尾州産地は、織物の一大産地。毛織物では全国生産量の80%を占め、品質の良さから世界のトップブランドからも認められているそうだ。岐阜県毛織工業協同組合の山田専務の案内で、「尾州織物」の現場を見学した。
月間60本のコースを用意していて、女性に人気なのは食に関するテーマで、和菓子工場の見学や純喫茶、行ってみたいけど敷居が高くて行ったことがなかったという店や、岐阜県郡上でのジビエ体験など。ガイドたちによる紹介でスペシャリティ、オンリーワンなツアーを用意している。ツアーといっても、よくあるバスツアーではない。基本的には現地集合、現地解散。20〜30人くらいの少人数で募集している。
モノ消費からコト消費に移り変わってきたが、まだまだモノ消費が残っている。体験や露出を増やして、エリアも拡大しながら大人向けの事業、サービスを作っていきたい。教育に特化して、学校では学べないもの。アクティブラーニングを実現したい。インバウンド向けに日本らしいもの、日本人でも行けないディープな場所を通じて、深い日本の文化を知ってもらいたい。
オリジナルのシャツを作っていて、愛知はものづくりの街であり、技術もあり。地域の魅力を知るアプローチにもなると思っている。産地の方と一緒にものづくりをして陶磁器やマグカップなど『 大ナゴヤプロダクツ 』を作っていきたい。名古屋で生まれ育って、暮らしと町が重なってなかった。文化と紐づいた暮らしをしたい。自分から始める生活のスタイル、作り手の顔が見えて、手が届く人、お客さんの顔が見れて、作る側の顔も見える。そんな暮らしをしたい。
サウナ、喫茶店、野菜の栽培
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※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
名古屋城
愛知県名古屋市中区本丸1番1号
公式サイト
太陽の塔
大阪府吹田市千里万博公園1−1
公式サイト
桜島(鹿児島)
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
・名畑恵(錦二丁目エリアマネジメント)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
加藤さん(ミッキー)との出会いは2代目学長になる前くらいに、東京で開催されたシブヤ大学の授業で初めてお会いして、その後名古屋でもお話を伺って以来、テレビ塔のソーシャルタワーマーケットや大ナゴヤツアーズなど、どれでもデザインされていて注目してる人物のお一人です。今回紹介できて良かったです。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |