【岐阜】杉浦陽之助（コミュニティ・カフェわおん）

塾講師からキャリアコンサルタントに転身し、その後若者支援のコミュニティカフェわおんを岐阜に開業している杉浦陽之助さん。

プロフィール

NPO法人コミュニティサポートスクエア理事長、というよりコミュニティ・カフェわおんのマスターの方が収まりが良い。元キャリア・コンサルタント。

バンド活動から塾講師まで波乱の半生

岐阜県中津川市で生まれ、兄の影響で音楽が好きになり、はじめはギターを引こうとしたが、Fコードがうまく弾けずに断念。友達がドラムスを教えてくれて、叩いてみると自分に合ってると思った。高校に入ると音楽教室で基礎的なドラムスを学び、2年生からバンド活動を始めた。大学は立命館に進んだが、バンド活動ばかりして過ごしていたら、単位を落としまくり、大学を中退してしまった。家庭の事情もあり一度は岐阜に戻ったが、バンドへの未練があり、将来を決め切らないまま社会に出た。岐阜のハローワークで仕事を見つけ、3年間で借金ばかりが増えていくような生活をしていた。

その後、家出をして大阪に行き、水商売の住み込みや西成で日雇い労働もやっていたが、家族に居場所が見つかり再び岐阜に戻る。24歳から塾の教師になって36歳くらいまで働いたのだが、最後の方が塾の経営が危なくなり、先輩の勧めでキャリアコンサルトの養成講座を受けて、自分も資格を取った。その後、その先輩がNPO法人を作り、ニートを支援する事業を始めることになり、そこに誘われて働くことになった。

人生が変わっていく場面に立ち会う仕事

5年ほど働いたのだが、最初の半年は別の仕事とWワークしながらで8キロ痩せるほど忙しい日々をおくった。その後は、愛知県南知多町の旅館跡で80人の若者たちと一緒に合宿生活を行い、合宿施設の責任者になった。合宿では社会人の基礎など、働けるようにと支援を行った。そこにいた子たちが仕事が決まって社会に出ていく様子を見るのが、自分ごとのように嬉しかった。人生が変わっていく場面に立ち会うことができた。一方で若者たちのキャリアカウンセリングの難しさも感じた。

そこで違う方法で付き合えないかと考え、2010年に仕事を辞めて、地元に帰り物件を探していると元喫茶店の居抜き物件を見つけた。2011年1月から「コミュニティ・カフェわおん」を開始。社会に一歩踏み出す勇気のない若者、社会に出たものの挫折や戸惑いで前に進めなくなった若者を支援するコミュニティカフェを目指した。わおんの名前は、音楽の和音を由来に、1人で出せないものがいろんな人とでいろんな音がでることを意味し名付けた。

震災支援にも通う

NPO法人コミュニティサポートスクエアを立ち上げ、カフェ運営を始めるという矢先、東日本大震災が発生した。災害など自分の努力とは無関係に苦境にさらされる人たちを助けたいと思い立ち、東松島市や石巻市に支援に向かった。被災地に入ると五感で感じる壮絶な風景が目の前にあった。一度きりの訪問のつもりだったが、その後も繰り返し訪問して被災地支援を行っている。これまでに様々な被災地で約2万食の炊き出しを行ってきた。

これからどうしていきたい

子どもたちは、自分の居場所を求めてる。居場所づくりを各地でコーディネートしていきたい。

パッションポイント

災害の炊き出し活動

公式サイト、出版物など

コミュニティカフェわおん

チケット（私のできること、得意なこと）

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所（ホーム）

みんなの森 ぎふメディアコスモス
岐阜県岐阜市司町40番地5
公式サイト

たこ焼き たこちゅう 本店
岐阜県岐阜市早田東町９丁目５４ たこちゅうビル 1F

お気に入りの場所（アウェイ）

Bar HID（バール ハイド）
長野県上田市上田原887-1-102

夜の森桜並木
福島県双葉郡富岡町夜の森北南３丁目２６

つながり

・加藤愛理子（みやの森カフェ）

・平田研二（美容室pouron）

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

加藤さんからの紹介でインタビュー。冒頭に音楽の話で盛り上がり同世代同士で昔聴いていたバンドの話で盛り上がりました。親しみがある雰囲気に子どもたちもきっと頼りにしてきてるんだろうなと感じました。（野田）