キャリアカウンセラーを退職後、ゲストハウスでの出会いをきっかけに結婚し、岐阜県で「古民家宿ホニャラノイエ」を夫婦で開業した加藤瑛美さん。
奈良県出身
大阪の就職情報会社で営業職とキャリアカウンセラーとして6年間働いたのち退職し、各地のゲストハウスを転々と働きながら暮らす。一昨年安曇野地球宿というところでスタッフをしていた時に出会った常連ゲストの武留と結婚、世界一周新婚旅行の後、初めての地・岐阜へ。
大学では心理学を専攻し、22歳からコーチング、国際NLP心理学、代替療法キネシオロジーなどを学ぶ。特に言葉とイメージを使った想いの引き出しと、癒しを得意としている。
奈良県で生まれ育ち、大学は京都大学 総合人間学部に進学。学生の進路相談などを行う学情に就職することが決まり、入社するまでの8ヶ月間ほどワーキングホリデーでニュージーランドを訪れた。WWOOF(ウーフ)という有機農業をしているホストと、農作業など手伝ったり学んだりしたいと思う人とが繋がる仕組みを使い、各地の農場で地域の方との絆を深めた。パーマカルチャーなどに出会い興味を惹かれた。
キャリアカウンセリングとして仕事を始め、30歳になる手前でこのままの自分でいいかと悩んだ。心理学も勉強していて、豊かさを考えるセミナーに参加した時、豊かさとはお金があることだと思っていたが、心の豊かさについて考えさせられる場面に遭遇する。それまでは仕事が忙しく、人間関係も会社以外のつながりはなかった。その頃にNLP心理学で仕事をしたいと思うようになり、教育系の会社への転職を考えたが、1年間はやりたいことをやってみようと決心し退職した。
ゲストハウスを巡りながら旅を始めた。はじめに倉敷にある「有鄰庵」で宿泊し、そこで30代でも夢を目指していいということに気付かされた。ヘルパーという宿泊しながら宿の仕事など手伝う仕組みを使い、そこで心理セラピーをやってみたいと話したら、宿泊のお客さんを相手にやってみてはどうかと言われた。100人無料でセッションに挑戦していたが、3週間やってみたら21人セッションに参加してくれた。セッションで少しづつ有料化していって、いつか独立してみてはとアドバイスももらった。
次に、徳島の「空音遊」では、宿主さんの半生記を編集して本にする仕事を頼まれた。振り返ってみれば自分がやりたいと思うことが、宿にあった。
長野県安曇野市にホームステイをしてるかのようなゲストハウス「安曇野地球宿」がある。そこでは国内や海外からゲストが宿泊に来て、農業体験などしながら宿泊者同士とのつながりを大切にする宿でもあった。将来どんな暮らし方をしたいかと考えた時に、農的な暮らしをイメージして、古民家に住んでみたいと思ったそうだ。それを実践してる宿ということで「安曇野地球宿」に行った。またちょうど婚活をしていたこともあり、ゲストハウスでの出会いならば、自分と似たような価値観を持った人がいるだろうと考えた。
「安曇野地球宿」では、ゲストハウスを将来作りたいと考えていた加藤武留さんと出会う。もともと自分は宿主になるタイプではないと思っていたそうで、将来ゲストハウスを作る夢を持っていた加藤さんと意気投合して結婚。その後3ヶ月間世界一周の新婚旅行に旅立った。
新婚旅行で訪れた先で感銘を受けたのは、スウェーデンの文化で、男女平等な社会、気楽に誰もがカウンセリングうけれる体制もあり、社会福祉の充実を強く感じたという。2020年3月「ホニャラノイエ」を岐阜県揖斐郡大野町の古民家を使い開業した。そこでも対話セラピーやWEBサイトの制作、記事のライティングなども行なっている。毎月『ホニャラ癒しフェア』と題して近隣のセラピストたちと一緒に癒しを体験できるイベントも行なっている。
その時々の流れに乗る
本を書くこと
Facebook ホニャラノイエ
Instagram ホニャラノイエ
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※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
三水川の散歩コース
岐阜県揖斐郡大野町
野古墳群
岐阜県揖斐郡大野町
奈良県天川村
・中谷 翔(地域まるっと体感宿 玉村屋)
・後藤あすか(たかちほ 旅人とまちの宿 さんかく)
・加藤武留(古民家宿ホニャラノイエ)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
中谷さんからの紹介。ご夫婦連続でのインタビューとなりました。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |