憧れの都会暮らしを経て、千葉県いすみ市に移住。築120年の古民家でシェアハウスや図書館を運営する三星千絵さん。
株式会社スターレット 代表取締役
1982年千葉県生まれ。
大学卒業後、求人広告の営業を経験。下町の東京都墨田区を回る。3年の契約満了後の2008年、PR代理店へ転職。小売、商業施設の広報・PRを担当。銀座、丸の内、表参道と東京の真ん中でがむしゃらに働くももっとシンプルに、もっと素直に、自分らしく暮らせる場所を求めて28歳で千葉県いすみ市に移住。
NPOスタッフとしてまちづくりに関わるかたわら、2012年6月に星空の家をはじめる。より気軽に立ち寄れる場所をとの思いから2014年12月、星空の小さな図書館オープン。
千葉県袖ケ浦市で生まれ、高校は進学校に進んだが、なんとなく自分が興味が持てることで、受かりそうな大学という基準で大学受験。現役で合格するが、実家から片道約3時間かけて通った。もともと映像が好きでその勉強をしたいとの思いもあった。サークルでは舞台技術に関する活動をし、イベントやバンドのステージセッティングなどやった。就活はうまく出来ず、4年の時に2ヶ月間ほどカナダのバンクーバーに語学留学をした。
卒業後はリクルートが当時募集していた3年間の期限付き採用キャリアビュー制度を利用して就職した。転職情報サイトの求人広告営業をやった。千葉に住んでいた頃から東京への憧れが強かったのだが、都心のきらびやかな世界ではなく、墨田区の下町を担当することになり、こたつでみかんをお客さんと一緒に食べながら商談した日もあった。しばらくして銀座の本社に異動。憧れていた都心勤務とは裏腹に、都会的なドライさも感じたそうだ。
そして3年満了の末、PR会社に転職。自分の望んだ仕事に就くことができ、憧れていた都会の暮らしに近づけたと思っていたが、果たして生活はどうなんだと思った。通勤電車の中吊り広告で花見の写真を見て、春になったんだと感じるほど、季節を身近に感じる余裕すら無くなっていた。さらに同級生たちは結婚し、幸せな家庭を築き始めていて、自分には安定した収入こそあったものの、毎日モヤモヤとしたものを抱え、土台がないところにどんどん上に上にと積み上げていく感覚だけが募った。
自分の目指す暮らしはどんなものだろう。千葉には帰らないつもりで実家を出たが、実は自分が知らない千葉県には自然豊かな場所もあることを、いずみ鉄道をきっかけに知り、いすみ市の移住相談で話を聞いて、2011年から移住した。移住してその2週間後に東日本大震災が発生したが、近隣の方々の助けもあり無事に過ごすことができた。移住してからは地元のNPO法人の仕事を始めた。
築120年以上の古民家物件の活用を相談され、自分だったら何ができるかを考えた。その頃まだNPOの仕事も続けていたこともあり、働きながらできる方法として、2012年6月からシェアハウスとして活用することを決めた。5部屋の個室とリビングがあり、敷地内には物置として使っていた納屋があった。
納屋は当初友人がギャラリーにする予定だったがその話がなくなり、せっかくだから自分がなにかしようと、地元の人にも身近に感じてもらえる場所にしようと思い「星空の小さな図書館」として2014年にオープンした。
最近では「星空の家」含めて6棟を管理していて、カフェやスクールなどを運営している。
楽しく幸せに暮らしてほしい、そんな社会になってほしい
なにかをより良くするのが得意
本
・はじめの一歩の踏み出し方の相談にのります。 |
・自分に何もないと思ってても、きっとあります。一緒に見つけます。 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
太東崎灯台からの景色
出雲大社
・玉尾和也(いずみ市地域おこし協力隊)
・高橋裕美(うたうファーム)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
玉尾和也さんからの紹介でインタビュー。共通の知人もいてお話しできるのを楽しみにしてました。いずみ市もまだ行けてないですが、いい場所だというのは各方面から聞いてて、いつか行ってみたい場所の一つです。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |