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【横浜】上島洋(防災ジオラマ推進ネットワーク)

段ボールでつくったジオラマを通じて地域の防災を楽しく考えるきっかけを生み出す上島洋さんにインタビュー。

プロフィール

フロッグス株式会社 代表取締役
(一社)防災ジオラマ推進ネットワーク 代表理事

 大学卒業後、一貫してマーケティング/ブランディングの仕事に携わり、さまざまな業種の事業活動の支援を行う。また、東日本大震災の経験から2015年に一般社団法人を立ち上げ、段ボールでつくるジオラマを使った防災教育を全国で展開。

めざしているのは両者の融合。防災分野にマーケティング的思考を取り入れることで、防災行動の一般化・日常化に取り組んでいる。

広告やマーケティング業界でキャリアを積む

長野県伊那市で生まれ育ち、東京大学に進学と同時に上京。学生時代は教育社会学を学んだ。1994年、バブルが崩壊した真っ只中、広告代理店への興味もあったが、大日本印刷に就職、CDC事業部に配属される。ものづくりとプロモーションとそれぞれ経験をし、その後1997年にライブマーケティングに転職。今度はマーケティング調査や企画を主戦場とする業界で働き、2010年に自身の会社フロッグスを横浜市で立ち上げた。

震災以降、石巻での出会い

2011年に東日本大震災が発生。知人たちと復興支援で石巻市に行く機会があり、そこでのちに段ボールで作ったダンボルギーニで一躍有名になる今野梱包の今野さんと出会う。この出会いが後の活動に大きな影響を与えるようになっていく。今野さんは被災した学校の仮設校舎に段ボールロッカーを設置したりもしており、段ボールの可能性を感じた上島さんは、段ボールによるジオラマのアイデアが浮かぶ。被災地であっても必ずしも防災は身近になく、また年数が経過すると震災を知らない子どもたちも増えていく。そこで何か役立つことをしたいと思った。

段ボールジオラマで楽しく防災を学ぶ

等高線に沿って切り抜かれた段ボールジオラマを子どもたちと一緒に組み立て、遊び感覚で楽しみながら、自分たちが暮らす地域の地形や災害リスクを自然に「体感」することができる。全国の学校などで、段ボールジオラマキットを活用した防災教育プログラムを提供する活動を始めた。自治体からも依頼が舞い込み、地域の自治会による防災イベントやセミナー、ワークショップなど各方面から声がかかるようになった。参加した大人や子どもも共に楽しんでくれ、楽しみながら防災を考えるきっかけを作り出した。また、防災だけでなく、まちづくり活動におけるコミュニケーションハブにもなっている。

 

これからどうしていきたい

ジオラマの活動が、まだ認知が進んでないので、この活動を広めたい。ワークショップだけでなく、ジオラマを活用してできることを増やす仕掛けをやっていきたい。例えば「ジオラマ X プロジェクションマッピング」など。

パッションポイント

植物の世話

ジャズ喫茶ちぐさ(野毛)
月に何度か、金曜の夜に日替わりのマスターやってます

公式サイト、出版物など

防災ジオラマ推進ネットワーク

Facebook 

フロッグス株式会社

モノとイトナミ (公式サイト

大阪の国立民族学博物館の特別協力により、日めくり万年カレンダー「モノとイトナミ」を発表。人びとの暮らしから生まれた様々なモノを厳選し、その写真と世界各地をフィールドとする17名の専門家による解説がついたカレンダーで、1日1つのモノをとおして旅気分も味わえるのが特徴だ。

チケット(私のできること、得意なこと)

・ジオラマを見せてあげます。もちろん、オーダーもいただけます!

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

関内周辺
神奈川県横浜市中区

お気に入りの場所(アウェイ)

万博記念公園
大阪府吹田市千里万博公園1-1

ハワイ島

つながり

茂木隆宏(NOGAN)

鈴木光減災ラボ

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

茂木さんからの紹介でインタビュー。以前入居されていた横浜の泰生ポーチが完成した時、イベントでお邪魔したことがあり、記憶が曖昧でしたがその当時にお会いしたことがことあって、今回初めてじっくり話すを聞くことができました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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