無印良品で務める一方、コロナ禍で地域で活動の場をつくり「辻めし」や「ニュー公民館TSUJIDO」をオープンした横山寛さんにインタビュー。
1999年にロンドンに留学したとき、無印良品のコンセプトに感銘。帰国後翌年に無印良品に入社。 2004年設立以来、無印良品インテリアアドバイザーチームを統括。現在は新規事業開発などに携わっている。
語学留学で半年間ロンドンに行ったとき、現地で無印良品の文具や家電製品を見て格好いいと思った。それまではそこまで思ったことがなかったそうだが、ロンドンではオリエンタルブームもあってデザインブランドとしての無印良品に注目が集まっていた。帰国してすぐに無印良品でアルバイトを始める。それから大型店など経験し、ステップアップしながら本社でも勤務しインテリアアドバイザーのマネージャーになった。
2020年コロナ禍となりリモートワーク勤務となる。自宅で仕事する時間が増え、街をゆっくり見る時間ができた。そこで自分の知識や経験を社会にどう役立てれるかを考えた。飲食店と住民とをつなげる、テイクアウトMAPを作成しようと思い立ち、名刺を渡しながら店舗をまわった。2,000部印刷して、飲食店のみならず美容室や接骨院、駅の掲示版にも掲示させてもらった。またInstagramでも発信した。
次に近所の空き屋を借り「ニュー公民館 TSUJIDO」を20年12月にオープン。自分のスキルをお金に変えて、直接人に役立つことをしたいと思った。これまで会社で学んだこと、場づくり、プラットフォームづくりを地域で活かそうと思った。そこで地域の人がいろいろチャレンジしたいことを実験してもらおうと考えた。オープンしてから、地域プレイヤーたちのスキルや経験を活かせる場として、地域防災の拠点、学生と連携した寺子屋も今後考えていくそうだ。
59331と書いて【国産材】と読む。森林保全に必要な循環の一部にもなる国産材の商品を提案。横山さん自身、まちに入っていくことで、森林保全や材木店の人ともつながり、地域コミュニティがつくれたと話す。10年後の未来を考え、間伐材や森の循環の入り口の活動ができるのではないかと思った。岡部さんが活動しているクロマツもニュー公民館の前に植えシンボルとした。新しいものと古いもの、便利なものと不便なもの、安いものと高いもの。それぞれ両極にある “すきま“ にある人や社会の課題をビジネスチャンスにしていきたいと語った。
これからの10年は、社会に役立つ仕組みを作れる人間になるために時間を使いたい。子供たちの未来が今より1mmでもより良くなるために、自分にできることを形にしていきます。
国産材LABOの活動の社会の関心を持ってもらいたい、買い物の選ぶ基準を変えたい。
自己探求
Instagram (@new_comincan_tsujido)ニュー公民館 TSUJIDO
Instagram(@59331_labo)59331 LABO
Instagram(@tsuji_meshi)辻めし
・辻めしの飲食店、地元のおもしろい人をつなげます |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
赤羽地区から見た富士山
ロンドン
・岡部真久(クロマツプロジェクト)
・松木健太郎
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
岡部さんからの紹介でインタビュー。公民館だけど公民館っぽくない感じが良くて、スマートでおしゃれな活動だなと思いました。感度の高い方も周囲に多く、今後の展開に注目です。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |