さいたま市で編集やデザインの傍ら、「CHICACU Bookstore」や「ハムハウス」運営にも関わる直井薫子さん。
直井薫子
CHICACU Design Office & Bookstore 代表
ハムハウス 創業メンバー
デザイナー/アーティスト
1989年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、デザイン事務所勤務を経て、2019年独立。自宅兼事務所を住み開きしながら、まちづくり・地域コミュニティ・芸術・建築分野を中心とした編集・デザインを行う。
さいたま市で生まれ育ち、多摩美術大学に進んだのちデザインの仕事に就いた。本を読むのが好きで、本や言葉に関わる仕事、世の中に何かを残す仕事をしたいとの想いがあった。2011年に発生した東日本大震災以降に、生まれ故郷を失った方たちのことを知り、地域のために活動したいと考え、知人の編集者が住んでいた葛飾区に引っ越し、ローカルメディア「ヨコガオ」を作った。「ヨコガオ」を通じて地域の人と人がつながる面白さを感じ、編集と本の販売をする場所が同一空間にある場所を自分でも作りたいと思った。
2020年にオープンした「CHICACU Bookstore」は、JR北浦和駅から少し歩いた場所に出来たマンション「コンミューンときわ」内にある。20年から毎週土曜日のみ住み開きをしている。CHICACUの名前は、『初めてのものとの出合い』の積み重ねが知覚を刺激し、一人一人の世界や社会の変化につながるという考えから名付けたという。
2022年春、知人の宮本恭嗣さんと、旧大宮図書館跡をリノベーションした「Bibli(ビブリ)」にシェア本屋などが入る「ハムハウス」をオープンした。元あった図書館の書棚を活かし、My本棚が持てるようにして一棚3,000円/月で借り、自分の好きな本を販売や貸し出しできるようにした。本を介することでコミュニケーションが生まれている。
直井さんは移動型リアカーによる駄菓子屋「秘密基地相談所」というプロジェクトもやっている。秘密基地相談所は、子どもたちが自らの力で、課題を発見し、解決するプロセスを経験しながら、自由な発想力、思考力、自己肯定力、多様性を育むことを目指すという。大人と、こどもたちの間をつなぐのは「秘密」だそうだ。
本を通して、知的好奇心を得られる、自分自身が生きててよかったと思えるような感動体験を生み出したい。
見沼たんぼの近くで、畑付きのブックカフェをやりたい。
世界のゴッドタレントを見ること
・ご自身が読んできた本を教えてください。そのアンサーブックを教えます |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
コミュニティ活動した風景
・宮本恭嗣(ハムハウス)
・桑原静(BABAlab)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
直井さんとの出会いは大宮に出来たハムハウスを訪ねた際に、宮本さんから紹介いただきました。ローカルメディアにも関わったことがあることなど、本好きとしての共通項があって、すぐに話が盛り上がったのを覚えています。現在の活動も今後の活動も気になります。またお話を聞かせてください。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |