【北海道】五十嵐真幸（チーム紅蓮）

旭川市で優しいまちづくりを目指して共生社会を推進する五十嵐真幸さん。

プロフィール

車椅子紅蓮隊のはじまり

北海道旭川市で生まれた。生まれつき骨が弱い「骨形成不全症」という病気のため車椅子を使っている。まわりに自分と同じような友だちはいなく、高校を卒業して就職先を探す際には、なかなか仕事が見つからず、履歴書を送り返させれることもあった。当時はバリアフリーのオフィス自体少なく、事務所が狭かったり、階段など段差があるため雇いにくいという理由もあったようだ。それでも自宅では立って生活できるのだが、せめて面接時にその事情も話せたら違ったのだろうが受付してくれなかったのが実情だった。

固定観念を変えたい。その思いが募り、次第に仲間が出来ていくなかで、市内の学校が、障がい者と健常者が触れ合う機会をつくる目的で行っているチャレンジタイムというのがあり、そこでアイススレッジホッケー・パラリンピック代表の永瀬充さんに「もてなし隊」に誘われて参加。旭川産業高度化センターに勤務しながら活動を行うことになった。

障がいを持つ人たちも気軽に旭川観光が楽しめる旅行企画づくりを行うための実地検証として行われたトライアルツアーがスタート。五十嵐さんは障害を持つ当事者メンバーとしてツアーの企画運営を行った。障がい者用トイレの設置状況など調査活動を行った。仲間で「車椅子紅蓮隊」という“組織”を結成して、街や建物のユニバーサル化を進めるためのタウンウォッチングほか講演活動なども行っている。

障がい者たちが案内する優しいまちづくり

障がいの有無、老若男女、世代差、国籍の違いなど関係ない共生社会をめざして、障がい者たちがプロデュースするふれ合いイベントを企画運営し、誰にもやさしいまちづくりが2018年のグッドデザイン賞を受賞。 冬まつりや雪あかり、スキー大会、植樹、夏まつり、車いす御輿、バリアフルキャンプ、バリアフリーおもちゃ博、ポッチャ大会等のほか、車いすラグビーやパラクロカン、アイスホッケー、カーリング、テニス等パラスポーツ合宿や各種競技大会の招致など総合的に評価された。

2005年パラスポーツ合宿招致から始まった「誰にもやさしいまちづくり」の過程で、2015年1月に地域の就学前後の障がい児たちを対象とする持続可能なSST(社会生活技能訓練)実践が始まり、子どもと社会参加するソーシャルスキルトレーニングとしても評価されて、2022年度もグッドデザイン賞を受賞した。

ほかにも旭川レク・ボッチャ選手権大会などにも関わり、障がい者スポーツを通して障がい児者や高齢者、家族、友人たちがバリアフリー社会の実現を目指して、旭川パラスポーツ協議会を発足。旭川医大スポーツ医科学研究委員会はじめ加盟６団体が連携し、障がい者スポーツの発展を推進している。

これからどうしていきたい

今やってる活動がなくなったらいいと思う。

就労支援支援がなくても、仕事ができて、スポーツができて、旅行もできる社会を願ってる。

お金がなくて諦めるユーザーも多いので、企業と連携した仕事をつくっていきたい。

パッションポイント

祭りに参加して仕事することがある、子供作れて仕事できるのがうれしい

公式サイト、出版物など

チーム紅蓮

チケット（私のできること、得意なこと）

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所（ホーム）

事務所から見る大雪山

お気に入りの場所（アウェイ）

沖縄の海

つながり

・小笠原志朗（名寄市福祉協議会）

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

小笠原志朗さんからの紹介でインタビュー。今やってる活動がなくなったらいいという夢に共感しました。（野田）