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【鳥取】かんべたかこ(N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社)

自身が20代で経験した子育てと介護の悩みから、医療資格をもった介護サービス「わたしの看護師さん」を起業したかんべたかこさん。

プロフィール

1974年福岡県朝倉市生まれ。看護師として病院勤務を経て、ケアマネジャー資格を取得し、2014年に起業。N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社代表。遠距離介護支援協会代表理事。

自身の介護の悩みからはじまる

福岡県朝倉市で生まれ高校を卒業するまで過ごしたのち、関西や関東と移り住みながら看護師としてのキャリアを重ねる。結婚し、ご主人の転勤の関係で鳥取に引っ越してきた。20代の頃に子育てと介護を同時に経験したことが、のちの活動へとつながっていく。はじめは介護を甘く見ていたといい、仕事をし子育てをしながらその隙間時間でできると思っていたが、土日の休みや昼間夜間と関係なく施設から電話がかかってきた。緊急性の高いものからそうでもないものまで電話で要件を聞くまでは分からないため、居留守を使うわけにもいかなかった。

次第に、自身も精神的に不安定になっていきケアマネージャーに子ども優先にしたいから対応してほしいと伝えるも、家族がやるべきだと言われてしまう。だんだん自己嫌悪になり、自分は心が狭い人間だと思ってしまう。その想いを家族へぶつけ家族内でもギクシャクしていく。まわりに相談しても誰も経験したことがないため、納得いく答えは見つからないまま時間が過ぎていった。30代になって以降は周囲の友人も介護の大変さに就いて経験次第し、ようやく分かってくれるようになった。若い人たちは親と離れて暮らすことが多く、田舎で過ごす親がどんどん年老いていく。そこで資格があって経験があり、社会貢献したいという潜在看護師が介護をしたらどうかと思いつく。ケアマネージャーの資格を取得して、2014年に看護師や介護士が病院受診や外出の付き添いをする介護保険外自費サービス事業を友人たちと一緒に「わたしの看護師さん」を立ち上げた。

「わたしの看護師さん」は、スタッフ全員が「医療資格」を保持していて、看護師経験に基づいた⾒守りや介護、医師とのスピーディーな連携や医療的な⼿伝いまで提供している。

これからどうしていきたい

家族の形が時代と共に変わっていく、家族の中で介護を完結できない。バーチャル家族やよりそいたい専門職とをマッチングしていく事業をフランチャイズ化していきたい。

パッションポイント

ロボットとの生活。

散歩にAI内臓のロボットを連れていきます。家族介護が難しくなる将来、ロボットに手伝ってもらわなくてはならないだろうと思い、今から予行練習をしています。家族介護が難しいなら、バーチャル家族を作ろう。それは、隣近所のお友だちでも良いし、ロボットでも良いと思っています。

読者の皆様に

「介護」と聞くと面倒だとか、逃げたい、考えたくないと思うのは当然だと思います。その反面、親孝行もしたいという気持ちもある。介護を理由に夢や希望を手離すことが無いよう、新しい親孝行についてみんなと考え、実践していきたいです。

公式サイト、出版物など

わたしの看護師さん

note かんべたかこ/介護の未来研究家

Facebook かんべたかこ

Twitter (@kambetakako)かんべたかこ

チケット(私のできること、得意なこと)

・介護が楽しきできる話をレクチャーします。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

米子城から見る大山

お気に入りの場所(アウェイ)

福岡

カンボジア

つながり

・前田幸輔(urakata)

中山智津子(なかよし薬局)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

前田幸輔さんからの紹介でインタビュー。介護の話はどうしても自分ごとになれなかったですが、お話を聞いてて耳が痛いというか、自分も考えなければと気付かされました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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