学生時代から環境問題に関心を寄せ、エネルギー会社に勤める傍ら、グロービス地域活性化クラブで地域課題にも取り組む山口有里さん。
「人と自然が共に繁栄するリジェネラティブな未来を創る」をライフテーマに活動するインタープレナー(越境人材)。会社員、グロービス地域活性化クラブ幹事、ラーニングコミュニティ「リジェネラティブ・リーダーズ・カレッジ」主宰、SUNDRED「フォレストリバイタライズ産業」コアメンバー、「Tokyo Urban Farming」アンバサダーなどの肩書で、複数のコミュニティやプロジェクトを跨いで活動中。
東京都世田谷区で生まれ育ち、中学から青山学院に進学し、大学は理工学部を専攻した。高校時代から環境問題に関心を持ち、どうすれば未来に希望を灯せるのか、そのために自分に何ができるのかと考えていた。卒業後は、企業が持つ影響力に期待して、変革によるインパクトが最も大きいと思われたエネルギー会社に就職。再生可能エネルギーや資源循環分野の事業開発や、サステナビリティ戦略などの仕事に従事している。個人の活動では、地元世田谷区のコミュニティ農園「タマリバタケ」に参加。ここでは市民が農的活動に関わることで、街ナカの空き地が生物多様性豊かな畑に変わり、コミュニティの繋がりも育まれている。暮らしの中に自然との接点が生まれ、人々の笑顔が溢れていくことに希望を感じ、こうした文化を全国に広げていくべく活動を続けている。
2017年にはグロービス経営大学院に入学。ちょうどその頃、地方の過疎化問題を学び、東京生まれ東京育ちとしては憧れだった「田舎」が厳しい状況にあることを知った。そこで、地域を元気にするためにできることを探すべくグロービス経営大学院の公認クラブ「グロービス地域活性化クラブ」に加入。2018年から2020年まで代表幹事を務め、「地域創生プロジェクトin志賀高原」を皮切りに、地域のステークホルダーと共に取り組むプロジェクト活動を開始。現在もクラブ幹事として活動を継続している。
2020年、長野県塩尻市の木曽漆器工房との出会いから始まった「塩尻プロジェクト」では、、コロナ禍で売上が激減してしまった工房を応援しようと、グロービス地域活性化クラブでクラウドファンディングを実施した。クラウドファンディングは100万円の目標に対し220万円以上が集まり大成功。その取り組みが地元地域からも歓迎され、2022年には本山宿の空き家を再生してほしいと相談された。地域の人たちと一緒に空き家の片付けをしながら、関係性を深めている。
環境問題と、地域の課題解決がクロスしてくるようになってきた。キーワードは「再生」。地域の資源や文化を生かし、コミュニティとともに再生していくことが、地球環境の再生にも繋がることが見えてきた。
森の再生や畑づくりなど、人が楽しくアクティビティをすることで自然を回復させることもできるし、そうした活動を通じて、人も健康に、暮らしも豊かになっていくと思う。人と自然、人と人とが繋がるフィールドをつくり、育んでいくことで、豊かな文化を全国に広げていきたい。
再生(生態系を再生する畑づくり、森や土中環境の再生、空き家の再生、コミュニティの再生など)
Facebook 山口 有里
・タマリバタケをご案内します |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
タマリバタケ(世田谷区)
木曽路の風景(塩尻市)
志賀高原の原生林
・鈴木大介(I’chiba’n)
・たつみかずき(信州塩尻中山道贄川 宿場noie坂勘)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
鈴木大介さんからの紹介でインタビュー。まだお会いしたことはなかったですが、共通の友人も多く名前は以前から耳にしたことがありました。これからのご活躍も期待しています。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |