東京の再開発

有楽町付近のKK線が歩行デッキに、2026年着工

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京橋JCTから汐留JCTまでの2キロが歩行空間

東京高速道路(KK線)の歩行者空間への転換に関連し、東京都が2026年度にも建設工事に着手する見通しとなった。着工前にはKK線と接続する首都高速道路八重洲線を通行止めにする。以降は安全柵や植栽、ウッドデッキやタイルによる表層仕上げを段階的に整備。30~40年代の整備完了を目指す。

KK線は首都高速道路都心環状線京橋JCTから同汐留JCTまでの約2キロを、銀座エリアを囲むように通る自動車専用道路。上部空間の面積は約3万平方メートル。耐荷重や幅員の面で課題があり、大型自動車が通行できない。都は首都高日本橋区間(中央区)の地下化に伴う環状機能再編の一環で、歩行者空間に転換する方針を決めている。

歩行者空間への転換に当たり、地上と上部空間をつなぐ階段やエレベーターを整備する。延長全体を回遊できるようにしつつ、沿道の開発とも連携し、適宜デッキで接続。銀座や有楽町、新橋、汐留といったエリアを面的に結ぶ、歩行者ネットワークの基幹として機能させる。上部空間には安全柵や植栽のほか滞留空間や情報発信施設、物販店舗なども設ける。電動の次世代モビリティも運行して移動の利便性を高める。地上のまちを眺められる展望施設も設置する。

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