東京の再開発

日本橋に国内最大の17階建の木造オフィスビル

投稿日:

LinkedIn にシェア
Pocket

地上17階建の木造ビル

三井不動産と竹中工務店は29日、東京・日本橋に木造建築として国内最大規模で最高層となる賃貸オフィスビルを新設するため、検討を始めたと発表した。規模は地上17階建て延べ約2万6000平方メートル。高さは約70メートルを計画する。構造用木材は1000立方メートル以上になるという。三井不グループが北海道に保有する森林の木材を利用。主要構造部には竹中工務店の耐火集成材「燃エンウッド」を使う。2023年の着工を目指す。
持続可能な開発目標(SDGs)の達成や環境配慮の取り組みの一つ。同規模のS造オフィスビルに比べ建築時の二酸化炭素(CO2)排出量が約2割削減できると見込んでいる。建築をはじめ木材利用は各国で関心が高まっている。木材の積極的な利用は、オフィスの労働者や来館者の心地よさを高め、都心の建物の新しい価値と景観を生み出せると判断した。資金調達には環境面などの情報に基づくESGファイナンスの利用を視野に入れている。
両社は資源循環や木材利用を巡るノウハウ、技術力を駆使する。三井不グループで木材利用の建物の施工実績が豊富な三井ホームや三井ホームコンポーネントなどと連携する。燃エンウッドは耐火構造認定を受けている。断熱、吸熱の効果が大きく、表面を耐火のために被覆せずに柱や梁に木材を使えるようになる。
計画地は東京都中央区日本橋本町1の3。三井不動産は日本橋を重点戦略エリアに位置付けている。用途は事務所、店舗、駐車場など。オフィス基準階の専有面積は約1000平方メートル。ハイブリッド木造と呼ぶ構造を想定。床や仕上げにも木材を積極的に活用する。三井不が建築主、竹中工務店は設計予定者。竣工は25年を計画している。

-東京の再開発
-

執筆者:

関連記事

内幸町エリアで大規模再開発「TOKYO CROSS PARK構想」

東京電力、みずほ銀行、帝国ホテル一帯を再開発 総延床面積は都心最大級の約110万㎡、約16haの日比谷公園とつながる道路上空公園や周辺の駅や都心主要拠点につながる地下・地上結節空間等を整備し、駅・まち …

日本橋に高島屋SC、連結した超高層ビル2018年秋に開業

高島屋日本橋本店に隣接して再開発 髙島屋日本橋店を核と位置づけて保存し、その屋上に緑に囲まれたテラス空間をつくる。高島屋を囲むように2棟のビルを建設する。髙島屋日本橋店の屋上に約6,000平方メートル …

銀座から臨海まで地下鉄新線構想、2040年度完成目指す

築地市場跡地ルートで地下鉄新線 銀座エリアに新駅をつくり、新築地、勝どき・晴海、新市場、国際展示場まで目指す。計画段階だが、2040年度の完成を目指してるという。完成すると銀座から国際展示場まで約10 …

多摩都市モノレール町田延伸

多摩センター〜町田間延伸 2020年延伸ルート案が決まった。 多摩センター〜小野路〜野津田公園〜並木〜図師大橋〜日大三高〜下小山田〜小山田桜台〜桜美林学園〜忠生〜木曽山崎団地〜市民病院〜旭町体育館〜町 …

京急と東急が、泉岳寺駅前を共同開発して高層ビル建設

28年完成予定 新設するビルはJR高輪ゲートウェイ駅にも連絡。 建設する高層ビルは地上30階、地下3階建てで、延べ床面積約11万644平方メートル。中層のオフィスや商業施設の上部に、高層の集合住宅(約 …