大学卒業後にヨーロッパ旅へ、旅行で作った借金を返済するために路上パフォーマンスやったり、宮崎で夢を語る場づくりを始める松下裕紀さん。
未来の宮崎市ゲストハウス夢を語れオーナー
夢を語れ札幌で半年間スタッフ経験、新潟のゲストハウスなりで半年間副店長経験、日本一周達成、今宮崎で物件探し中。教員免許取得(小学校二種、中,高体育一種)。趣味は旅とゲストハウス巡り。スポーツはラグビーと器械体操をやっていました。
名古屋市で生まれ育ち、大学進学で宮崎県に移る。高校時代に国立大学に進学したいと思い、宮崎大学を選んだ。選考は教育学部で保健体育を学んだ。将来の夢は特に決まってなく、大学生の頃に決めれたらいいと思っていたという。夏休みの度にどこか旅行するようになり、1年の時は自転車で九州一周をし、2年目は自転車で宮崎から名古屋まで帰り、3年目はオーストラリアを一周した。4年になってからは就活をせずに、日本一周の旅に出かけた。この時に後悔がないように生きていきたいとの想いが強くあった。後輩にも自分のやりたいことを出来る人になりなさいと語っていたので、就職してサラリーマンになるという生き方は矛盾すると思っていた。
本音で語れる空間を作りたいという夢は芽生えてきて、いつかはバーを開業したいと思うようになる。そこでお酒の勉強をしようと、本場ドイツでオクトバーフェストを見ようと決心する。知人が成田からドイツまでの空路のチケットを用意してくれた。しかし宮崎から成田までの航空券を自分で購入したものの、搭乗日に間に合わないことに土壇場で気づき、キャンセル待ちを見つけて自分で取り直しためにクレジットカードで支払う。その二重の航空券購入でクレジットの利用限度額を超えてしまい、ドイツに行く前にカードを止められてしまう。
ドイツに着くと宿泊費用さえもなく、3日間野宿で生活しはじめた。知人に工面してもらってホテルに宿泊することができたのだが、波乱はまだまだ続く。当時スイスで暮らしていた知人にもお金を借りてオクトバーフェストやアイルランドのギネスビール工場には行けたもの、帰路の出発時間を間違えて、またまた知人にお金を借りることになる。結果25万円近くも借金したことになり、旅行当初に準備していたお金を差し引き、15万くらいを自分で返さなければいけなくなった。
帰国してから、どうしたら借金を返せれるか。名古屋出身なので金色の全身タイツを着てシャチホコ様子のポーズを取り、宮崎の一番街で路上パフォーマンスをやった。お金をくれたら1分間休憩するというもので、1日6,000円集まった。これが思いのほか好評で、2週間で15万円を調達し、借金返済する。パフォーマンスで稼げると思い、今度は日本一周をしながら路上でパフォーマンスをして巡ろうと決心。2019年3月からスタートした。
しかし、現実はうまく行くはずもなく、宮崎の方々が温かっただけだということに気づく。地方によっては警察に止められたこともあった。だんだん気が滅入り鬱状態にもなってしまう。パフォーマンスしながら日本一周すると高らかに宣言したのに、行動できない自分が嫌になり、周囲を遮断した日もあった。19年10月からは北海道でリゾートバイトとして働き出し、その半年後にはコロナ感染拡大と共にアルバイトもできなくなってしまう。
そんな時、友人が札幌市内で二郎系インスパイアラーメン店「夢を語れ」の札幌店を開業することになり、手伝いで一緒に働くことになった。ラーメンを食べた後、夢を語りたい人は語ってもいいよ!という空間で、小中学生が夢を語ってくれたら、ラーメンは無料というサービスもやっている。
その店で働く中で、夢を語る場所として宮崎でゲストハウスを作ってみたいと思い始めた。宿泊者と一緒に何をしたいか語り合い、うちに秘めてるものを引き出したいと語る。現在は宮崎に戻り、ゲストハウス開業に向けて物件を探している段階で、物件が決まり次第、クラウドファンディングにも挑戦して資金調達や仲間集めも行う予定だ。また開業まで野外キャンプ企画も行いながら、夢を語れる場づくりを続けている。
世界一周をしたい。
日本各地に行きたいと思った時に行けるようにしたい。
ゲストハウス巡り
・宮崎のおすすめの観光スポット案内します |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
日南海岸を見渡せる場所
夢を語れ 札幌
札幌市東区北15条東2丁目1-40 ボックス15-1C号
なり -nuttari NARI-
新潟県新潟市中央区沼垂東2-11-31
公式サイト
・網谷克敏(アミーゴトラベル)
・中村吏希(夢を語れグループ)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
網谷さんからの紹介でインタビュー。ドイツ旅行の話は一見無謀な気もしますが、若さゆえなのか、そういう経験がいつか活きてくると思うと、すごいなと後々から思いました。ゲストハウス開業を楽しみにしています。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |