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【神奈川】齋藤佳太郎(サス研@湘南)

友達ゼロ、人間嫌いを3.11被災経験を通して克服、辻堂に移住。湘南でサスティナブルライフを探求し活動する齋藤佳太郎さんにインタビュー。

プロフィール

齋藤 佳太郎 keitaro Saito
1982年生まれ 宮城県出身。3.11震災後に関東へ移住。辻堂在住。みんなで、みんなに大丈夫力をつけ、湘南をもっとサステナブる循環コミュニティ、サス研(サステナブルライフ研究会@湘南)発起人

東日本大震災以降に湘南へ移住

JR茅ヶ崎駅近くにあるコワーキングスペース「チガラボ」で勤務しながら、イラスト描いたり、サステナブルライフ研究会@湘南(サス研)の発起人としても活動する齋藤さん。かつては保育士もしていたそうで、人懐っこい笑顔ですぐに仲良くなれる性格だという。出身は宮城県で、東日本大震災以降に心機一転で湘南へ移住を決める。チガラボでは、地域の企みごとや、やりたい種を持ち込んでもらい、それを実現する場として提供しいる。

ところで何故辻堂に引っ越してきたのか。それ以前は北鎌倉のシェアハウスにいて、昔は友達もできず人間嫌いだったそうだ。地方にずっといて自分自身にこもって暮らしていたが、土地と性格を変えてみたいと思いシェアハウスで暮らすようになった。不安を持ち続けるよりも、違う世界を見てみたかったと語り、自然と性格も変わったそうだ。心機一転で行動したおかげで、人と触れて自分も何かをしたいと思ったそうだ。地域に根を張ることもなかったが、引っ越してきた辻堂では湘南の人々の風通しの良さとフィーリングもあったそうだ。この地域に住んでる人は元から住んでる人の他にも移住者が多く、同年代か上の世代が多く、仕事上でもポジションが落ち着き、時間の余白を楽しんでる人が多い。良い波が来てるから仕事を中断してサーフィンを楽しむ人もいるそうだ。

サスティナブルライフ研究会の発足

2021年2月に、サス研(サステナブルライフ研究会@湘南)が発足する。「サステナブル (持続可能)なモノ・コト」についてゆるく知識を深め活動している。メンバーそれぞれの興味関心に応じて、各活動が自然発生的に生まれているそうで、各家庭が生ゴミコンポストに取り組み、そこでできた堆肥を集め、畑の野菜づくりに活かすという循環を湘南のまちにつくる活動を始めたり、味噌や塩麹などの発酵食品、昔の知恵と自然の力でつくる歯みがき粉等の日用品、捨てるでなく直せる技術など、なんでも手づくりしたり、太陽光を使いエネルギー自給ができないかを研究実践し、災害時の発電や日常生活のエネルギーコストの削減に取り組んだりしている。

<サス研の楽しみ方3か条>​

1、「楽しそう!」から、やってみる。「楽しい!」から、持続可能。

2、やりたい人がいるから、はじまる。(やりたい人がいないうちは、やらない。)

  →役割分担方式ではなく、この指とまれ方式

3、人の出入りは新陳代謝。
→誰かが何かの事情で活動に関われなくなった時も、ムリに引きとめたりしない。

主に月に1回、メンバーで食事をしながら、サスティナブルライフ、持続可能なまちについて話し合い、関係性を育てること、大丈夫力(だいじょうぶりょく)を備えていくこと、地域内で多様な関わり先をつくること、災害時に集まって頼らる関係をつくるなどを大切にしている。いわば新しい町内会だという。

これからどうしていきたい

毎月のごはん会を今後も開催しながら、まちの未来を話し合っていきたい。先日、模造紙に参加者で未来つについて書き込むイベントをやった。自分自身の暮らしをサスティナブルに。5年先は、このまちにインパクトを出したい。

パッションポイント

ガンダム

地球環境という観点からガンダムの世界を見直してみると、私たち人間が経済発展を優先し、地球環境をないがしろにしてきてしまった事でいよいよ地球が持たなくなり、結果的に宇宙にも住むようになった。というガンダムの世界観は、他人事とは思えない自分たちと地球の1つの未来のようにも思えます。子どもの頃から好きなアニメですが、今はストーリーを楽しみながらも、そんな観点でも鑑賞するようなりました。

公式サイト、出版物など

サスティナブルライフ研究会@湘南

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チケット(私のできること、得意なこと)

・大人の社会見学(環境活動してる人、藍染用の藍畑、バイオマス発電所など)案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

shareliving縁と緑のリビング
神奈川県藤沢市辻堂

お気に入りの場所(アウェイ)

蓑掛岩 (ミノカケイワ)
静岡県賀茂郡南伊豆町大瀬

つながり

石井光( EdiblePark湘南 )

井上美緒(花政)

岡部真久(クロマツプロジェクト)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

石井光さんからの紹介。時折見せる笑顔は、子どものようで初対面であったが、何故か昔から知ってるような感覚を覚えた。笑顔は優しいあかりとなって、そのあかりに人が集まってくる。サスティナブルに思いを寄せるそんな人たちの輪が湘南で実現できるといいですね。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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