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【東京】天野光太郎(天野企画)

フジロックのステージにも立ち、フェンダー日本法人の草創期も勤め、池上でのコミュニティ活動や「天野企画」としてキャスティングやイベント制作に携わり幅広く活動する天野光太郎さんにインタビュー。

プロフィール

天野企画/キャスティング/コーディネーター/ディレクター/SAND° BY WEMONPROJECTS/Bリーグ某チーム中の人/御用聞き/池上でエリアリノーベション/国際オバケ連合/deadly king/edbus/Fender中の人/DDD@Yokohama2021コーディネーター

少年時代から音楽に目覚める

京都で生まれてすぐに北海道に引っ越して3歳まで過ごし、横浜市に移り住んだ。小学校5年生の夏休みで京都の親戚宅に行った時、ビートルズやクイーンのCDを聴かせてくれて、それが耳馴染みのいい曲ばかりで、子どもながらに良いと思った。その年の誕生日にはプレゼントとしてビートルズの青盤を買ってもらった。
『 Strawberry Fields Forever 』を初めて聴いた時は非常に強い衝撃を受けたという。ギターもこの頃から始めていて、徐々に音楽が生活に欠かせないものとなった。

中学生になると友達とバンドを組み、いつかはプロミュージシャンになると考えていた。高校は自由な校風の和光高校に進学。そこは制服も校則もなく、自分がやりたいことを自分でやるという学校であり、健常者も障がい者も分け隔てなく過ごした。

1年生の時には聾唖の同級生もいて、毎日過ごす中でなんの抵抗もなく、手話などのコミュニケーションを体が自然に覚えていった。日本の福祉のあり方に疑問を持ち授業の中で北欧と日本の福祉を比較したレポートを作成、そこで人の暮らしや豊かさとしての福祉に深く興味を持ち、大学は明治学院大学の社会福祉学部に進学した。

フジロック、そして福祉の仕事

大学を卒業して、『黄金町バザール』という横浜市中区黄金町エリアでアートによるまちおこしを行うイベントで、当時バイトしていた会社がカフェを開くというので、その立ち上げから運営まで1年くらい手伝った。そこでのちに東京都大田区池上にできる『SAND°』の立ち上げメンバーであるアートユニット「LPACK」と建築家の敷浪一哉とも出会う。

高校時代に結成した「EdBUS」を脱退したのち、2009年のフジロックフェスティバルに、「nenem」というインストバンドのサポートメンバーとしてステージに立ったことがある。ずっと音楽活動を続けて来たが、周囲には才能も技術も素晴らしいものを持った音楽家が多く、自分は凡人だと感じたと話す。
音楽では勝負できないと思い、一番いい距離感で音楽を続けるのがいいと、その後の活動が大きく変わっていくきっかけにもなった。

2010年からは横浜市地域ケアプラザで、コミュニティソーシャルワーカーの仕事に5年間就いた。子育てサロンから高齢者支援までの事業企画や新横浜で田んぼを借りて米を作ったり、福祉の垣根を超えて地域が面白くなることを経験できた。

フェンダーで仕事をすることに

元々高校の後輩であるオカモトズのハマオカモトさんとよく飲み行っていた。彼がフェンダーと専属契約を結び、その縁もあってフェンダーの方とも一緒に飲むことがあり、その席上でうちで来ないかと誘われる。その後会社に来てくれと連絡があり、面接かと思っていたら、その場で正式に採用が決まったそうだ。マーケティングの部署に配属され、アーティストとのリレーション業務・VIPセールスなどを担当することになり、アーティストの窓口として奮闘する。

池上で『SANDO BY WEMONPROJECTS』開業

フェンダーを5年務めて退職して、フリーランスで活動を始めた頃に、東京都大田区池上エリアでのまちづくりプロジェクトの一環で、その拠点となるカフェ「SANDO BY WEMONPROJECTS」の店長をやってくれないかと知人に誘われ、店長となった。カフェの運営のほか、イベントやポップアップショプなどの企画を手がけ、地域の面白い人を紹介する配信番組なども開始した。もともと横浜に住んでいて、池上には何の縁もゆかりもなかったが気がつけば地元以上に愛着のある町になった。

これからどうしていきたい

池上線沿線でゆくる、力まず関わっていきたい。街の流れに身を任せていきたい。

天野企画でキャスティング、イベント制作して3年目になるが、これからもミュージシャン、クリエイター仲間と一緒に仕事をしたい。まちに住んでる仲間と一緒に仕事して、それぞれのリソースを最大化する働き方をしていきたい。

パッションポイント

ギター

公式サイト、出版物など

公式サイト

Twitter (@amanon1983)天野光太郎@天野企画

Facebook 天野光太郎

Instagram (@amano_hd)

チケット(私のできること、得意なこと)

・池上の街歩き案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

東急池上駅ビルの2階からエスカレーターから見える池上の景色
東京都大田区池上6丁目3−10

お気に入りの場所(アウェイ)

下北沢
東京都世田屋区北沢

つながり

山中康司(生き方編集者)

アベケイスケ(Baobab Design Company)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

山中さんからの紹介でインタビュー。フジロックにフェンダーにといろんな経歴を持ち、活動範囲も広い方だなという印象で、池上はうちからも近いのでふらっと遊びに行きます。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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