【静岡】鈴木真紀子（うさみみ まちライブラリー）

東京と静岡県伊東市と二拠点生活をしながら、故郷の伊東市宇佐美で私設図書館「うさみみ まちライブラリー」の運営する鈴木真紀子さんにインタビュー。

プロフィール

静岡県伊東市宇佐美生まれ。
静岡県立三島北高等学校卒業。女子美術大学短期大学部造形学科テキスタイルデザインコース卒業。 企業PRや広告代理店でのディレクター職などを経て、現在はWEBデザイナー・ディレク ターとして働く傍ら、生まれ故郷の伊東市宇佐美で地域活性グループ「うさみみ」を主 宰。伊豆で一番暮らしやすい街をテーマにした情報発信や、地域住民の居場所となる私設図書館「うさみみ まちライブラリー」の運営を行う。
東京と静岡県伊東市の二拠点生活中。 

東京と伊東の二拠点生活

静岡県伊東市宇佐美出身で、現在は東京と実家のある伊東市の二拠点生活をしながら、WEB制作の仕事をされている鈴木さん。メーカーのWEBディレクターをしていた2017年に父親がガンの闘病生活となり、その日から二拠点生活が始まった。午前中は病院に行き、午後から仕事をする生活が続く。同年8月に父親は闘病の末亡くなるが、家を相続することになった。

二拠点生活を続ける中で、宇佐美の良さを実感する。首都圏から新幹線で通勤できるエリアで、自宅には24時間掛け流し温泉がある。朝採れ魚に、ご近所さんからのおふくわけ、特に人が 優しくて「有難う」という機会が増えたことに気づく。一方で、何もない街という言葉をしばしば耳にしていた。この街の素晴らしさを市外の人が気づき、住民が再発見できたらという思いで、情報発信をしたいと考えた。

郷土愛がつまったライブラリー

2020年1月 から伊東市宇佐美で、地域活性グループうさみみを発足した。 SNSを使った地域の情報発信とまちの店舗の広告宣伝（PRや販促物のデザイン）のお手伝いを行っている。築50年の空き店舗をリノベーションせずにそのまま利用して、12月24日には事務所を開放して私設図書館を開設した。21年3月からまちライブラリーに参画して「うさみみ まちライブラリー」の運営を開始する。開設の準備をしていると地域の人たちも何が出来るのかと期待してくれた。本棚には魚屋さんからもらったキハダマグロの木箱を使ったり、学生が塗ったミントブルーの壁。ソファは住民にもらったものを設置している。

「うさみみ まちライブラリー」は地元の伊豆新聞に紹介され、本を寄贈してくれる方が増えた。手紙を書いて置いてくれる人もいたり、図書館と休憩所としてまちの中に溶け込んでいった。まちで唯一の本屋「文化堂」に協力してもらい 、郷土宇佐美を中心とした伊豆にまつわる本や、伊豆在住の作家さんの絵本、寄贈してくれた本を閲覧・貸出している。地域の治安の良さもありライブラリーは無人で運営している。

これからどうしていきたい

2020年12月から始めた「うさみみ まちライブラリー」で本を媒体にしたコミュニケー ションの可能性を感じたので、幅を広げて行きたい 。住民ひとりひとりが持つ個人史を地域の人と共有していく郷土史を作っていきたい。

伊豆でのブックツーリズムの実現。本を媒体に興味を持って遊びに来てくれる人を増やし、地域を豊かにしたい。

パッションポイント

伊東の地魚を食べる・お酒を飲む・温泉に入る・自転車で走る・旅をする

公式サイト、出版物など

うさみみ まちライブラリー

Facebook  うさみみ

Instagram うさみみ（@usamiusamimi）

チケット（私のできること、得意なこと）

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所（ホーム）

宇佐美の海
静岡県伊東市宇佐美

お気に入りの場所（アウェイ）

奈良の山
奈良県

ココファームワイナリー
栃木県足利市田島町６１１
公式サイト

つながり

・安田保（りんがふらんか 城ヶ崎文化資料館）

・原民子（TAMIZO ART ＆DESIGN）

・大川朝子（地域魅力発見人）

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

安田保さんからの紹介。お父さんの看病をきっかけに始まった二拠点生活から、もっと地元を発信したいと地域団体を作ったり、まちのライブラリーを始めたり、自分ができることからアクションを起こしてる姿に頭が下がります。宇佐美の人々に会いにいく旅をしたいですね。（野田）