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【高知】北山めぐみ(NPO法人すてきなまち・赤岡プロジェクト)

高知に移り住み、そこで出会った「赤れんが商家」再生のプロジェクトに関わり、歴史ある風景を残していく活動に取り組む北山めぐみさん。

プロフィール

1983年兵庫県神戸市生まれ。設計事務所勤務を経て、奈良女子大学大学院博士後期課程修了。大学院在籍時に兵庫県ヘリテージマネージャー養成講座を受講し、地域と一体となって歴史的町並みを継承する活動に関心を深める。高知工業高等専門学校着任を機に、(公社)高知県建築士会の仲間や高知高専の学生と共に赤岡のまちづくりに取り組み、2014年に「絵金のまち・赤岡町家再生活用プロジェクト(2017年にすてきなまち・赤岡プロジェクトに再編)」を立ち上げ、副代表理事として活動中。四国内各地の景観調査やまちあるきワークショップの企画・運営も行う。

近畿圏から高知へ

神戸市灘区で生まれ、中学から服作りを始め、高校で服飾を学びたいと思い大阪の高校に通った。しかしファッションの世界の回転の速さやシーズンで流行を追いかけるよりも、長く続くものを将来はやりたいと考え、インテリアや空間に興味を持ち始めるようになり、大学は京都嵯峨芸術大学芸術学部に進んだ。その後も和歌山大学の大学院で工学修士を取得、一時期、先生の勧めで建築士事務所に勤めたが、リーマンショックなどの背景もあり、奈良女子大学大学で博士号をとった。大学院時代に、「兵庫県ヘリテージマネージャー養成講座」を受け、地域の歴史的建造物を守り活かす活動に関心を深めた。

2011年から京都嵯峨芸術大学で非常勤講師も勤めたが、2014年から高知工業高等専門学校 に転職した。自分が活動できる場所を探そうとしていた時に、高知県香南市赤岡町のシンボル的建物、「赤れんが商家」が解体の危機にあるという話をきいた。何か力になれればと思い、高知高専の学生、高知県建築士会の有志に協力を求め、「絵金のまち・赤岡町家再生活用プロジェクト(2021年に「NPO法人すてきなまち・赤岡プロジェクト」に再編)」を立ち上げ、自身も赤岡町に引っ越した。

「赤れんが商家」の再生

赤岡町は幕末に商都として栄えた町で、江戸期から昭和初期に建てられた歴史的建造物がいまも残っている。この町の象徴なのが、幕末の絵師・金蔵(絵金)によって描かれた23枚の芝居絵屏風。これを夏祭りの夜に町家の軒下に飾る風習が続く。

しかし、商店街衰退や少子高齢化に伴って、歴史的建造物の解体が進み、祭りの維持も困難になっていた。「赤れんが商家」の再生で取り組んだのは、おそうじワークショップや伝統構法を学びながら修繕するワークショップ・他団体と連携したアートイベント。ほかにも広報誌「あかおかわらばん!」を毎月発行し配布しながら、情報発信・裾野を広げる草の根活動も欠かさない。

台風や豪雨被害、老朽化で修繕が必要だった大屋根もクラウドファンディングで資金調達し、耐震化を含めた修繕にも着手。長年かけて再生を行なっているが、将来は絵金文化を起点としたアート、演劇、ギャラリーなどの文化発信の場として活用しようとしている。こうした長年に渡る建物修繕の取り組みに至る背景には、兵庫県丹波篠山市でも月に2回のワークショップで市民参加型の建物修繕によるまちづくりを参考にしていると語る。「赤れんが商家」の再生のみならず、周辺にある絵金蔵、弁天座など含めた文化交流のまちづくりを目指している。

Washi+の浜田あゆみさんと協働した演劇企画

中学生との古民家お掃除ボランティア

大屋根修繕ボランティア

これからどうしていきたい

高知・四国を気に入ってる。都市部はどこも同じような町並みになりつつあるが、規模の小さな地域には、ここにしかない町並みや風景がある。活動や調査研究を通して、それぞれの地域で自分のまちを誇りに思い、語れるまちにしたい。

まちや建物の活かし方を考えながら、物語をつむいでいく。

パッションポイント

自分たちが手を入れた空間で素敵な時間がうまれる瞬間

公式サイト、出版物など

NPO法人すてきなまち

チケット(私のできること、得意なこと)

・高知は雨や台風が多い、独特な文化がある。高知ならではの風景を教えます。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

高知県香南市赤岡町

お気に入りの場所(アウェイ)

丹波篠山

つながり

・尾崎康隆(土佐町役場)

・浜田あゆみ(土佐和紙未来プロジェクト)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

土佐町役場の尾崎さんからの紹介。四国の中でも独自の町文化が発展してきた高知県で歴史的な町並みを残そうと活動されてるという話が素敵だと思いました。高知にはまだちゃんと行ったことがないので遊びに行きたいと思います。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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