株式会社LIXILで商品企画やブランディングなどを担当し、現在は鎌倉を拠点に社会課題を解決する事業で起業している、みなみなおこさん。
nalu Inc./IBLC business producer
主に製造業のブランディングを通して社会課題を解決するサポート。(脱プラスチック/予防医療/産後うつ/など)「つくる側」と「つかう側」が一緒に社会課題を解決する場を作りたいという想いから製造業と消費者をリアルにつなぐ地域SDGsのソリューション事業を構築。ユーザー体験を心地よいものにし「日常のシーンを最高に」するアイディアと地域連携で大手製造業のGO GREEN(CSV)に大きく貢献。
神奈川県鎌倉市で生まれ育つ。高校の頃、テレビを見ていると長距離走と短距離走の違いは筋肉の違いで、ミリ単位で変わると記録も変わってくるという話があった。そこから人間工学に興味を持ち、将来はオリンピック選手のスポーツシューズの開発をしたいと先生に進路相談したことがあった。しかし先生に、将来つぶしが効く建築学科の方がいいのではないかと言われ、東海大学工学部に進学。卒業後は株式会社LIXILに入社。時代はバリアフリーからユニバーサルデザインと呼ばれ出した頃だった。
LIXILでは新しくできたブランディングを行う部署に配属。商品を使って疑似体験をしながら高齢者や妊婦さんたちにとってどう使いやすいかを実験し社内UD設計ガイドラインを確立した。中でも大きな功績は、倉庫用の引き戸のブランディングで、それまでほとんど売れず赤字商品だったが「マルチスライドドア」として土間の特性を活かし、サーフィンの後にそのままシャワーを浴びることができたり、ペットとの生活など利用者のシーンを提案。商品デザインを改良し、パンフレットを作り替えると前年比数倍超えの大ヒットとなった。良いところを魅力的に見せる楽しさを覚えた瞬間でもあった。
LIXILには10年間勤め、結婚して子どもも産まれたこともあり退職した。コンセプト開発が好きだったこともあり、退職後は子育てしながらライターをしようと考えた。そこでライター教室に通ったが、専門性がないことに壁を感じる。同じ教室に通っていた友人が、会社員時代に商品プロデュースをしていたのならば、私をプロデュースしてほしいと頼まれた。それをきっかけにパーソナルブランディングのコンサルタントを個人で開始した。数多くの主婦たちの魅力を引き出すことで、クライアント案件も商品開発や事業ブランド、会社がへと拡大していく。個人で始めた仕事も2018年には法人化した。
法人化してからは製造業のブランディング依頼が増えていった。社名の「nalu」は良い波という意味で。良い波を起こしていこう。一人一人が意識を持っていくと大きな波になっていく。そうして社会課題を解決するソーシャルグッドな波を起こしていこうと考えて名付けた。「日常を最高のシーンに変える」暮らし方を提案することで結果的に社会を良くするという実感が湧いた。
ある日、製鉄大手のJFEスチール株式会社が「鉄」の可能性を活かした新たなビジネスを模索していると相談があった。持ち時間ラスト10分でプレゼンした企画書には、製造業と消費者をつなぐ地域のSDGsアクションモデルと書いた。「製造業と消費者は、一番遠く対極にいるイメージだからこそ地域と手をとりあって本気のSDGsアクションを起こしましょう」と、この言葉をきっかけにプロジェクトがスタートした。コンサルティング会社株式会社IBLCと湘南スタイルmagazineとタッグを組み、good sharing kamakuraと連携して、使い捨てプラスチック容器を解決するため、循環型のスチールカップを開発。使い捨てプラスチック容器の変わりに、スチールカップを利用することにより、数回使ってリサイクルをすることで、再び鉄として、生まれ変わり循環し続けるという、ごみが出ないテイクアウト体験を鎌倉市から始めた。
「新しいふつう」を地域から生み出して、世界につなげたい
グッドシェアリングを京都など他の地域でも展開したい。
サーフィン
Youtube morning baton
Instagram (@naokominami )みなみなおこ
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※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
材木座海岸の夕日
斗々屋 京都本店
京都府京都市上京区出水町252番地 大澤事務所本社ビル 1F
公式サイト
hotel tou
・松木健太郎(ONEGOOD)
・菅原朝美(RAINBOW KIDS SCHOOL )
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
松木さんからの紹介でインタビュー。WEBサイトがおしゃれで、写真もモデルさんみたいだったのでモデル業しながらSDGs的なことをしてる方なのかと思いきや、ブランディングなどをされてるという話で、卒論の話(記事にはしてないですが)やリクシル時代の話が面白かったです。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |