IMS跡にオフィスビル
三菱地所は、昨年8月末に閉館した福岡市・天神の複合商業施設「イムズ」の後継となる新ビルの概要を発表した。同市が進める再開発促進事業「天神ビッグバン」の規制緩和認定を受けた高さ91メートルの複合ビルで、地上20階、地下4階建て。外装に九州産の木材を全面配置し、低層部の植栽と合わせて自然との共生を打ち出す。
エースホテルが福岡進出
新ビルの延べ床面積は約7万4千平方メートル。イムズは商業中心の施設だったが、新ビルは中層部分がオフィスフロアとなる。1~3階の一部と上層階にエースホテルが入り、1~2階の一部と地下1~2階が商業フロアとなる。地上部分には約500平方メートルの広場も整備する。 三菱地所によると、来年7月に着工し、2026年3月の完成を予定。同社は「ランドマーク性の高いデザインを実現する」としている。
エースホテル福岡
三菱地所と米エースグループインターナショナルは「エースホテル福岡」を出店すると発表した。当初2023年7月としていた着工は24年5月に見直し、26年12月完成予定。ホテル開業は27年を予定している。
三菱地所によると、再開発ビルは地上21階、地下4階で、延べ床面積は約7万4000平方メートル。ホテルは1~3階と16~20階で、客室数は192室。
1~2階のラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、3階のMICE対応が可能なファンクションルーム・ミーティングルーム、19~20階のルーフトップバーは、宿泊者以外にも来街者やワーカーなどまちに関わる人々が自由にご利用いただけます。また、アートや音楽などの文化的プログラムの展開などを通じ地域コミュニティの活性化・カルチャー創出を目指します。
オフィス
総面積約8,000坪、基準階面積約790坪、想定就業者数約3,000人のオフィス空間を整備いたします。レイアウト効率が高く様々な働き方に対応できる無柱空間となる本計画のオフィスは、最小区画30坪台からのご利用が可能であり、三菱地所が2018年の本社移転以来培ってきた「進化し続けるワークプレイス×ワークスタイル」に関する知見やノウハウも踏まえた提案をしてまいります。渡辺通りから視認できる3階角部には、様々なワークスタイルに寄り添うカフェを併設した一部2層吹き抜けのオフィスエントランスを設けるなど、天神のあらたなランドマークとなるオフィスが誕生します。
商業
地下2階から2階にかけて、約1,100坪の商業ゾーンを展開します。
地下2階は、天神地下街、ONE FUKUOKA BLDG.(以下、「ワンビル」)及び因幡町通り地下通路と繋がる利便性の高いゾーンとなります。日常利用から特別なひと時を過ごせるものまで、様々なタイプのショップ&レストランを展開する予定です。
1階は、渡辺通りをはじめ四方の通りに面し、周囲からの視認性の高いゾーンとなります。計画進行中のワンビルや(仮称)天神ビジネスセンター2期計画とともに、渡辺通り東側の商業活性化に貢献し、天神地区に新たな賑わい拠点を創出します。