西日本の再開発

九大箱崎キャンパス跡地をスマートシティに再開発

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都市計画

福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地の大規模な再開発を巡り、住友商事やJR九州、西鉄、西部ガスなどが参加する企業グループに決定。

(1) イノベーションコア
・地域から世界にまでつながり、驚きと感動が溢れるイノベーションコアの整備
(2) 広場・開発公園
・ゾーン特性に応じた交流・発信・実証を促すスマートステージの整備
・地域と繋がる街角広場・開発公園の整備
(3) 歩行者ネットワーク
・インクルーシブで多様な機能を備えた、街の骨格を形成する5 つのメインストリート
(4) 車両の動線計画
・公共交通利用を促進する交通広場の整備、路線バスの延伸、パークアンドライド施策
・適切な駐車場、モビリティハブ・ポートの整備、デマンドバスの導入 等
(5) 緑空間の確保・「箱崎創造の森」
・緑化率約40%、樹木10,000 本以上による圧倒的な緑量の確保
・広場・公園をつなげるエコロジカルネットワークの形成
・AR 等を用いた既存樹木の景観資源としての活用 等
(6) 街並み景観・歴史の継承
・九州大学時代の街割りグリッド、街並み高さ、建物の色調の継承
近代建築遺産と調和するスカイラインの形成
・歴史資源(保存部材等)を活用したアート 等

■業務・研究機能
箱崎がアジア・世界とつながり、イノベーションと新たな産業を生み出すまちを実現
・IOWN 構想研究拠点と多様なプレイヤーが集うイノベーション拠点「BOX FUKUOKA」
・九州大学の知の拠点を継承し新たなライフサイエンス研究拠点へと成長させる
「ライフサイエンスパーク」
・都心にアクセスしやすい新たな駅前ビジネス街区「North gate Hakozaki」 等

■交流・にぎわい機能
食・アート・音楽など福岡の文化・歴史を次の100 年につなぐ新たな集客交流拠点を実現
・福岡・九州の豊かな食をテーマにした日本最大級の食のエンターテイメント交流拠点
「フクオカサスティナブルフードパーク」
・知と文化と体験が融合したクリエイティブな「ブック&カフェ」
・多様な人と機能と体験が交わり、365 日にぎわいと新たな価値を生む「交流広場」
・パブリックアート・アートベンチ、IOWN 技術による次世代3D アートエンターテイメント

■生活支援機能
便利で豊かな生活を実現し進化し続ける多様な生活インフラのある人生の質を高めるまちを実現
・各ゾーンの立地特性や利用シーンにあわせた生活支援機能
(スーパー、コンビニ、ドラッグストア、カフェ・飲食店、ジム、オフィスサポートサービス 等)
・公共交通と連携させた網羅的で多様な交通アクセス
(交通広場、路線バス延伸、多様なパーソナルモビリティ、オンデマンドバス 等) 等
■医療・福祉機能
「箱崎版地域包括ケアシステム」を構築し、インクルーシブでウェルビーイングなまちを実現
・地域の健康づくり 「箱崎版地域包括ケアシステム」の構築
(地場の総合病院、産婦人科クリニックの移転拡張、クリニックモール、多世代交流型福祉拠点 等)
・充実した機能と支援で子育てにやさしいまちの実現(保育園、病児保育施設、学童施設 等)
・健康づくりをデザインしたウォーカブルで活動的な都市空間の活用 等


■教育機能
九州大学100 年のレガシーを継承し、九州の学びを集結した 「マナビマチ」を実現
・先進的教育機関が集まりイノベーションを生む世界で活躍するグローバル人材を育成
(インターナショナルスクール(総合・幼児)、外語専門学校 等)
・あらゆる人が気軽に学び参加でき人生が豊かになる多様な生涯学習の場
(多世代交流施設(幼児・児童向け教室、児童発達支援、フリースクール)、社会起業塾、暮らしの大学 等)
・九州大学や他大学との多様な連携で、地域住民の学びや学生のフィールドワークの場を実現 等
■居住機能
福岡の都市戦略を具現化する多様な人たちが住みたくなる人生の質が高まる住環境の実現
・多様な人たちが安心して暮らせ、交流やコミュニティが生まれる多種多様な居住機能
(分譲住宅2,000 戸、単身者向け賃貸住宅、高齢者向け住宅、共同社員寮、学生寮)
・スマートで安全安心・快適・エコなミライの住環境 等

跡地の再開発に合わせて、JR九州は、JR鹿児島線の箱崎駅と千早駅の間に新しい駅の設置もある。

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